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愛の形
【同性愛♀ 官能小説】

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愛の形-1

ピロリロリロ   ピロリロリロ   ピロリロリロ
真紀の携帯がなる。

「何?、瑞穂・・・」
「真紀・・・今、暇?・・・会えるかな?」
「うん、別にいいけど、どうしたの」
「話、聞いて欲しいんだ・・・直接会って・・・」
「話?」
「じゃあ、真紀の家に行くから・・・・」

プッ、プー プー プー

いつも笑いながら話してくる瑞穂が、異様に落ちこんだ声で話すのを聞いて、真紀は心配になる。それにいつもなら、何でもメールで済ます瑞穂からの電話だ。かなり深刻な話があると、容易に想像ができた。

20分後

ピーンポーン
真紀の家に着いた瑞穂がインターホンを鳴らす。数秒後インターホンを通じ真紀の声が聞こえる.。

「どちら様ですか?」
「私だよ」
「ちょっと待ってね、今鍵あけるから」

ガチャッ
真紀はドアを開けると想像以上にネガティブなオーラを発する瑞穂がたたずんでいた。

「どうしたのよ瑞穂・・・そんなとこで立ってないで早く入りなさいよ」
「うん」

真紀は瑞穂を出迎えると、自分の部屋に連れて行き、2人並んでベットに腰を掛ける。

「ねぇ、瑞穂、どうしたのよそんなに落ちこんだ顔して・・・」
「・・・・・・・・・・」
「黙ってたら分かんないよ」

真紀の話に全く反応せず、俯いたまま一向に喋ろうとしない。仕方ないので、何時間でも喋りだすのと待とうと、真紀は覚悟をした。

5分、いや10分が経っただろうか、無言のまま座っていた瑞穂が突然、泣き始めた。

「うわぁぁぁぁん、真紀ぃぃぃぃぃ」
「ど、どうしたのよ」
「うぐっ、うぐっ・・・うわぁぁぁぁん」
「・・・気が済むまで、泣いてもいいよ」

突然の出来事に、真紀が一瞬驚いた隙に瑞穂が、真紀の膝に倒れこむように凭れ掛かってくる。
よっぽどの事で悩んでたんだろうなと思った真紀は、優しく瑞穂の背中を擦ってあげる。瑞穂が号泣するため、真紀のスカートは涙によって、濡れていく。
しばらく泣きつづけたが、泣き疲れたのか落ち着いてきた瑞穂に優しく声を掛ける。

「ねぇ、何があったの?私ができる事なら何でもしてあげるからさぁ」
「わ、私ね・・・今日、告白したんだ・・・3年の関本さんに・・・」
「それで、断られたの?」
「うん、私って魅力ないのかな?・・・」
「そんなこと無いよ、とっても魅力的だよ」

真紀は、瑞穂の顎を摘み、彼女の顔を自分のほうに向ける。

「真紀・・・・」
「瑞穂・・・あなたの心の傷、癒してあげる」


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