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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健-8

そう思っていると、ふいにアタシの中指が膣口に当たり、その柔らかい穴へと中指を入れてみました。

あ、ここからだ。

その中は次々と愛液を生み出し、中指を入れると液体が溢れるように出て来ました。

出し入れをすると、チュプチュプと音がします。

深く指を入れると、指が膣口回りの肉壁に擦れ、また違った気持ち良さが伝わってきます。

それは少し強めの電流みたいにアタシの身体の全てを駆け巡り、身体を捩らせます。

入れていた指を更に奥まで入れた時でした。
意識せずに「ンッ!」と声が出たんです。

これ以上やると声が出る。
健に聞こえる。
怖くなって、すぐさま足元にずらしていたショーツとホットパンツを元に戻しました。

アタシの人生初のオナニーでした。

恥ずかしさもありましたが、アタシは何よりも、健がオナニーをしていたという確信で、喜びに満ちていました。

健、女性に興味ない訳じゃないんだ。
性欲もあって、普通にオナニーする男の子なんだ。

それがアタシを幸せな気持ちにさせていました。

健に振り向いて欲しい。
健にアタシを見て欲しい。
健が欲しい。
アタシの健。
かけがえのない理想の人。

どんどんと気持ちが膨らんでいくのが自分でもわかりました。

それからも健は毎日ではないけれど、2〜3日に一度は定期的にオナニーをしていました。
それは次第に気配で感じるようになり、アタシはそれに合わせて健を想像しながら、壁際でオナニーをするようになっていきました。

もう、健を想像するだけで愛液が溢れるようになっていました。

アタシは自分の声が「ンッ!」と出ると、それ以上は怖くなって進めなかったけれど、大抵、それに合わせるように健の部屋から、「ウッ!」と声が出て、終わっていたので、アタシはそれだけで満足でした。

薄い壁一枚隔てた所で、健と一緒にオナニーしてる。
それだけがアタシの救いでした。


その後も健はレースで成績を伸ばし続け、超高校級と噂されるようになっていったんです。

もう高校生の中では敵はいないんじゃないか?大学進学なのか、実業団入りなのか?
地元の新聞にも小さいけれど、取り扱われるようになっていきました。

健は少し切れ長の鋭い目つきをしていたので、クールな印象があり、女性ファンも多いと高校の同級生から聞かされていました。

アタシは気が気ではありませんでした。

いつにも増して健の追っかけに気を配るようになりましたが、そこには一切の女っ気はなく、いつも黙々と自分を追い込む健の姿がありました。

健は高校3年生になり、マラソンではほぼ無敵の状態でした。
大学駅伝に出たい。
お正月の駅伝に出たいと言い始め、両親もそれを喜んでいました。

アタシはテレビで健が映るんだという単純な理由に喜びを隠せませんでした。

高校駅伝でも健の学校は次々と制し、益々健が輝いて見えました。

アタシもバイト先で次々と料理を習っては、それを家で健や両親に振る舞いました。

健にはさりげなくタッチして、頑張ってね、と声をかけたり、ウインクしてみたり、ありとあらゆる方法でアプローチしていたつもりです。

健はその度に「うん。わかってるよ。」とそっけない返事を繰り返すばかりでした。

アタシは大学の雰囲気にも慣れ、ボランティア関係のサークルに加入し、ボランティア活動にも精力的に参加し始めていました。

それはどれだけアプローチしても振り向いてもくれない健への想いの裏返しでもあり、寂しさを紛らわせる手段でもありました。

やっぱりアタシと健は姉弟なんだ。
健にとって、アタシは姉以外の何者でもないんだ。

諦めるしかないのかな?

そんな思いが湧いてきて、堪らなく寂しかったのです。


そしてそんな寂しさが、アタシの最悪のロストヴァージンを生んでしまったのです。




人生最悪の日でした。

どれくらい寝ていたんだろう?
目を覚ますと、部屋は薄暗く感じました。
頭痛がキンキンと頭を絞るかのように襲って来ました。
身体を何とか起こして、トイレに行こうとします。
ベッドを降りて、立ちあがった瞬間に、股間に何かが挟まっているような奇妙な違和感を覚え、昨夜の出来事が頭に蘇ってきました。

瞬間、吐き気を覚え、跪き、嗚咽が上がります。
ベッドへ振り向き、ティッシュを箱ごと取り、それを床にバラ撒くと、その上に吐いてしまいました。

また涙が出て来て、止まらなくなりました。

何で?
どうして?
アタシ、最悪だ。
なんであんなことしちゃったの?

そんな考えしか浮かびませんでした。

家には誰もいませんでした。
トイレを済ませ、また部屋へ閉じこもって涙を流す。

今のアタシにはそうすることしか出来ませんでした。

一番先に帰って来たのはお母さんでした。

アタシの靴をみつけ、部屋の前でノックをすると、「お姉ちゃん。帰ってるの?どうかしたの?大丈夫?」と声をかけてくれます。

泣いて腫れた顔を見られたくなくて、「大丈夫。頭痛がするから寝てるだけ。お腹すいたら起きるから、暫く寝かせて。」と答えました。

お母さんは「気持ち悪いなら言ってね。熱も測りなさいね。」

そう言って下へ降りていきました。

お母さん。いつも優しいね。
アタシはそう思ったけれど、口にすることが出来ませんでした。


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