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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健-6

アタシが高校2年になっての夏休み前。
健が夜の食事時に両親やアタシに向けて、「今度の日曜日、部の威信を賭けた駅伝があるんだ。みんなで見に来て応援してくれない?出来れば姉ちゃんも。」と、珍しく健から誘ってきた。

健も中学3年生。
陸上部ではキャプテンとなり、その駅伝ではアンカーとして選出されたと恥ずかしそうに鼻を掻きながら両親に訴えていました。

健が大会見に来てくれ、なんて珍しい事なので、両親は喜んで行くと返事をしていました。

実はアタシはどんな小さな大会でも、健の出るレースは全部見に行っていたんです。

健はレースごとに少しずつでも必ず記録を伸ばしていました。

それは毎日の練習の積み重ねだった。
どんなに疲れていても、例えば風邪をひいて少し熱があったとしても、健は練習を休む日はありませんでした。

それは毎日アタシを感動させていた。
何かをやり遂げようとするなら、それは毎日の積み重ねなんだ。
人はそうして強くなっていくんだ。

健はアタシに行動をもって教えてくれていた。

そして健はその駅伝でアンカーを務め、ブッチギリでトップのゴールテープを切った。

レース前には後輩たちと円陣を組み、健が中心になって、後輩たちに激を飛ばしていた。

ゴールすると、後輩や同級生が集まって来て、健を中心に、人差し指を突き立て、エイッ!エイッ!エイッ!と飛び跳ねていた。

アタシは感動で涙が止まらなかった。
大粒の涙が次から次へと流れ出る。

カッコいい!
ホントにカッコいい!
良く頑張ったね。健。
アナタを誇りに思うよ。
アタシの素敵な弟。
誰より大事な弟。

そんな思いが溢れ出た。

部員に抱え上げられ、肩車に乗った健がアタシに気づき、「姉ちゃん!見てたっ?!僕、勝ったよぉ〜!」と大きな声で呼びかけて来た。

アタシは両手で顔を覆いながら、ウン!ウン!と頷くことしか出来なかったけど、健は続けて「父さん!母さん!やったゾー!!」と大きく腕を突き上げていた。

カッコいい!
こんなカッコいい人、世の中にいない!

そういう気持ちが芽生えた瞬間でした。

アタシは何でもいいから健をサポートしたい。健の力になりたいと思うようになりました。

健はその運動量から、中学に入ると食欲が旺盛になっていました。

両親が共働きというのもあって、平日の夜はアタシが料理をするのも珍しくなくなっていました。

それはお母さんの負担が少しでも軽くなれば、という気持ちからでしたが、お母さんは土日の休みにアタシとのコミニュケーションも大事に思い、ずっと料理は教えてくれていました。

そうだ!
健にもっと美味しいものをいっぱい食べてもらおう。
栄養にも気を配って、アタシが体調管理してあげよう!。

そんな気持ちから、求人情報を読み漁り、街で有名な大きな洋食屋さんをみつけ、早速面接に出かけると、アタシの真剣な思いを汲み取っていただき、雇ってくれた。

最初はホールでの配膳だったけれど、お母さんに教えて貰った包丁の使い方や、火の扱いを見て、次第に厨房へも立たせて貰えるようになりました。

週2のアルバイトも、健の練習を思えば、全然辛くなかった。
お店の人もみんな優しくて、アタシが覚えていく度に、それを一緒に喜んでくれた。

杏奈ちゃんの勤務日に合わせて来るお客さんもいるんだよ、と店主の方も喜んでくれていました。

お店はカウンターキッチンで、お客さんとの触れ合いも大切にしていたからでした。

健が制した駅伝以降、健は高校受験の準備に入り、部は引退していました。
それでも受験勉強の合間を縫ってはあのキツイ走り込みは続いていました。
毎日同じ時間に、です。

アタシはバイトの日以外は相変わらず健の後を追っていました。

それはもう推しのアイドルを追っかけているのと同じでした。

健は陸上部の強い学校への進学を選んだので、アタシとは違う高校へ進学して行きました。
学校の推薦も受けていたからです。

健は高校へ入ってもずっと陸上一本でした。

中学の卒業式には、健の制服のボタンを争って、沢山の女子が集まったけれど、健は誰にもボタンを渡さず、そのクールさがカッコいいと人気に拍車がかかっていたと私の同級生からLINEでメッセージが入っていました。

その同級生にも健と同い年の弟がいたからです。
アタシの大切な情報源でした。

幸運な事に、その情報源の同級生の弟も健と同じ高校へと進学が決まっていました。

健の出るレースの日程は全て把握出来るようになっていました。

どんな小さなレースでもアタシは健に姿を見られないように細心の注意をはらいながら、観戦していました。

健が高校に入ってすぐは、さすがに他校の上級生にスゴいのがいっぱいいて、健は入賞さえ出来ない日々が続いていました。

表情はいつもとても辛そうでした。

アタシは家では出来るだけ明るく振る舞い、美味しいものをいっぱい食べてもらうよう、精一杯頑張って料理を作り続けました。

健の練習を見ていると、以前にも増してキツイ練習をこなしているのが見て取れました。

それは終わるとすぐに寝てしまうことも度々あるほどキツいものでした。

身体壊しちゃうんじゃないかと心配になるほどのものでしたが、健は朝、サッとシャワーを浴びると、元気に家を飛び出すような生活をずっと続けていました。


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