杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健-45
健のモノが軽く抜き刺しされるのと一緒にクリトリスも擦られ、得も言われぬ快感がアタシを包みます。
「ンッ！アンッ！」
「ンッ！ンッ！ンッ！」
アタシの声と、クチュッ！クチュッ！といった腰が前後する時に健のモノが少し出入りする時にアタシの中から溢れ出たものが擦られ、音を立てていました。
アタシは段々と気持ち良さに満ちていき、知らず知らずの内に腰を健の上で回し始めていました。
「アッ！ハァ···ンッ！ンッ！」
変わった刺激にアタシから出てくる声も変わってきます。
そんなアタシを健は優しい笑顔で見守っているように見つめていました。
もっと健を感じたい。
アタシはそんな欲求から、健の両手を取り、恋人繋ぎのように指を絡ませ、それを支えに体重を預けて健の腰の上で跳ねるように身体を浮かせていました。
健がアタシを突き攻める時のような感覚が伝わって来ます。
ああ···アタシ、今、めっちゃ健を感じてる。
健のモノが奥を突くたびに頭の奥へズンズンと響きます。
「アッ！アアッ！アッ！アアッ！」
健のモノが奥へ当たるタイミングで声が出てしまいます。
アタシが跳ねて健の腰に当たるたびにパチンパチンと音がして、そしてアタシの声は少しずつ大きくなっていきました。
「アウッ！アッ！アンッ！アアッ！」
アタシは繋いだ健の手に全体重をかけ、前傾姿勢になりながら、さらに速く大きく跳ね上がりました。
「ンッ！ンッ！アアッ！アッ！アアッ！」
パチンパチンといっていた音は、跳ねる速度があがったせいでパンパンと破裂音のように変わります。
快感の渦が頭の奥を刺激しつつありました。
うっすらと白い霞が頭の奥から湧き上がります。
「アアッ！アッ！アッ！イクッ！イクッ！イッ···クッ！」
ツーンと何かがアタシの中を駆け抜けたようにアタシの力を奪っていきました。
それでも意識はそこにあり、アタシは身体が崩れてしまわないように、健と繋いでいた手にしっかりと体重を乗せ、体勢を保持しようとしていました。
健もそれを補助するかのように下から力を入れるので、お互いの力が上下から押し合い、繋いだ手が横へプルプルと震えていました。
アタシはアタシの動きだけで絶頂を迎えた事にとても満足していました。
健も健のモノがアタシの内部の収縮に反応していた感触を得ていたので、きっと気持ち良かったんだと感じていました。
お互いの気持ち良さをアタシがコントロール出来た事が何よりの満足感を生んでいました。
絶頂はごく浅いもので、アタシは少しの間余韻に身体を震わせていたけど、それはすぐに過ぎ去り、アタシは新たな気持ち良さを求めて、少し乱れた髪を両手で梳かし、髪の毛が健の顔を覆わないように片手で押さえながら健に口吻を求めていました。
健が出した舌を啜り、舌を回すように絡めました。
健も合わせて舌を絡めると、アタシは顔を少し斜めにしてそれを巻き取るように舐め回します。
大きく口を開け、舌で健の舌を掻き回すようにして、吸い付き、舌を引っ張りました。
健が舌先を出すと、それに軽く吸い付き、引っ張るようにしては戻し、また吸い付いては引っ張る。
アタシは意図的に健の興奮を高め、健がその気になるよう出来るだけ淫らに濃い口吻を交わしていました。
「ンフッ！ンフッ！」と息遣いもお互いに荒くなります。
健はアタシの意図に気づいたのか、アタシの腰へ両手を回し、アタシを上へ乗せたまま腰を強く突き上げ始めました。
その動きは一往復ごとに強くなり、アタシは頭が上下に揺れてしまうほど強く突き上げられました。
さっきのアタシの動きよりも深い快感がアタシを満たしていきます。
「アッ！アッ！アアッ！」
自然に声も高らかに上がり始めました。
快感にアタシの顎が上がり始めます。
健の強い突き上げにパンパンと音がし始めました。
アタシの乳房が大きく振られ、それは少し痛みも伴うほどでした。
「ア"ーッ！アッ！ア"ーッ！」
とても大きな声が部屋に響きます。
アタシの呻くような声でした。
それはすぐに訪れました。
頭の奥にツーンとした感覚があり、渦を巻いて目の前を白くさせていきます。
「ア"ー！イッちゃう！イッちゃう！」
アタシは身体がガクガクと震えているのを感じていました。
突然、目の前にパァ！と穿孔が走った気がしたとたん、身体中の全ての力を失っていました。
「ヒィッアアッ！」
声が裏返り、引き泣くようにして絶頂を迎えていました。
その後の事は暫く時間が経つまでほぼ覚えていません。
気がつくとアタシは健の胸に頬を寄せて伏せり、大きく肩で息をしていました。
余韻が後を引き、「ンッ！ンッ！」と鼻の奥を鳴らしていました。
「杏奈。愛してるよ」
健が優しく耳元で呟きます。
アタシは感極まって
「アタシ幸せ。今が一番幸せ」
そう呟いていました。
健はその言葉に反応するかのようにアタシを上に乗せたままアタシを抱きしめ、その腕にギュッと力が入ると、今まで感じた事がないほどの満足感に満ちていました。
健はアタシの上体を起こさせ、アタシの足を両側へ開き、膝に手を置き、それを前後に揺すり始めました。
それは往復するごとに速度を速め、健の視線はずっとアタシと健の結合部に向いていました。
アタシも気になり、身体を曲げてその部分を見ていました。
アタシの割れ目の筋に健のモノが突き刺さり、それが出入りしているのがよく見えました。