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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健-36

突然の告白でした。
アタシは何のことなのかわからずに「え?」と聞き返すだけでした。

「小さい頃から姉ちゃんに守られて、小学生の頃なんか、僕のために喧嘩までしてくれて、僕は僕自身が強くならなきゃ、っていつも思ってた。
大好きな姉ちゃんだから、いつかは守ってあげられるようにならなきゃ、って。
走るのは嫌いじゃなかったし、身体の線が細いから、マラソンとか向いてるんじゃないか?って先生に勧められて、やってみたらめっちゃキツかったけど、ゴールに辿り着くと、スッゴい爽快でさ。頑張れば姉ちゃん褒めてくれるかな?って一心で頑張ってた。
それこそ姉ちゃんが言ってるみたいに、弱いヤツが強くなるには、毎日の積み重ねしかないって。そう思って頑張ったんだ。」

健がどうしてマラソンを選んだのか、それについては全く知らなかったので、健の言葉にアタシはただ驚くだけでした。
でも、その言葉が嬉しくて「健···」と弱々しく名前を呼ぶのが精一杯でした。

そして健の腕に唇を寄せました。

「姉ちゃんは振り向いてくれないって言うけど、僕は内心ドキドキだったんだよ。
さりげなく髪かき上げたり、ちょっとした仕草でも、いつもドキドキしてた。見たら胸締め上げられるから、見ないように、見ないようにしてたんだ。
だって、今まで姉弟で過ごして来たんだもん。恋なんかしちゃいけないって。
でも、性欲が勝ってオナニーしてると、浮かぶのはいつも姉ちゃんなんだ。
姉ちゃんの笑顔や、一度だけドアの隙間からチラッて見えた姉ちゃんの下着姿しか思い浮かばなくって。
このままじゃおかしくなりそうって思ってた。」

健はアタシよりもっと前から気持ちを寄せていてくれた。
誰にも知られる事なく、自分を追い込む事でその想いに蓋をして、ただひたすらに自分が強くなることを望んでいた。
それがあのトレーニングだったんだ。
それはアタシのため。

そう思うと身体が震えてきた。

「だから同じだよ。僕は姉ちゃんしか見てないんだから。」

そう健が言葉にした時、アタシはもう我慢できなかった。

溢れる気持ちを健に伝えたかった。

アタシは健に対して振り向き、振り向きざまに健の唇に吸いついていた。

健も想いをぶつけるようにそれに応じてくれた。

もう言葉も何もいらなかった。

お互いが想い、想われ、でもすれ違ってたくさんの時間を費やした。

そのすれ違っていた時間を取り戻すかのように二人の口吻は濃くなっていく。

それは甘美な味がした。
他に何も聞こえなくなるほど唇を重ね合わせた。

「健。健の言葉が嬉しい。アタシ、今、スッゴい幸せ。」

アタシは溢れる想いをやっと口にした。

「僕もだよ。姉ちゃん。今が凄く幸せに感じてる。」

健はそう返してくれたけど、少し不満だった。

健。いつまで「姉ちゃん」なの?
今、アタシは一人の女として健の前にいるのに···
そんな思いでした。

「健。何か忘れてない?」

アタシは少し意地悪をしてやりたくなりました。

「えっ?!」

健はホントにわからなかったみたいでした。
首を傾げて一生懸命に考えてました。

「もうっ!···」

アタシがあからさまにプンッ!と頬を膨らませると、余計に焦ったように一生懸命考えてます。

仕方ないなあ···健だから···
どこかでそんな思いが湧いてきました。

「姉ちゃんじゃないでしょ?」

アタシは出来るだけ優しく健に気づいて欲しくて口にしていました。

健はやっとそこで気づいて「アッ!」と声を上げ、申し訳なさそうに後ろ手に頭をポリポリと掻いていました。

「健ったら、言わないとずっと姉ちゃん呼びなんだから。もう!」

そう言うと

「そうでした。スミマセン····」

健は素直に非を認めるので、それ以上責める気持ちにもなれず

「しょうがないっか!健だもんネ♪」

と言いながらアタシは浴槽を出ました。

「ノボセて来ちゃった。アタシの部屋行こ♪」

長い間湯船に浸かっていたので、本当にノボせそうでした。

アタシはお風呂場から出て、昼間洗濯機をかけて乾燥が終わっていたのを思い出したので、洗濯機から乾燥が終わってホカホカのバスタオルを取り出し、後から出てきた健に投げ渡しました。

健はバツの悪そうな顔をして受け取ります。

そんな素直な健が可愛くて、自分が拭き終わると、「ヤッパ身体がデカいと拭くのも大変ね。」と健の背中を拭いてあげました。

そしてドライヤーを手に健の濡れた髪の毛を乾かし、自分の髪も続いて乾かしました。

それから出来上がっていた他の洗濯物を洗濯籠へ移し、今使ったバスタオルとそれまで着ていたアタシのスウェットや健のジャージを洗濯機に入れて、洗剤、柔軟剤を入れると、スイッチを押しました。

お肉料理を食べるとお肉の臭いが服に移るからでしたが、アタシたちはまた裸のままでした。

アタシは一人の女として健の前へ立ち、健の首に腕を回し、健を求めていました。

健もそれが自然な事であるように応じてくれました。

長く、甘いキスでした。

キスが終わり、暫く見つめ合っていると、アタシのほうが恥ずかしくなってしまい、「部屋···いこっか。」と恥ずかしさを隠すように声が出ました。

その瞬間でした。

健の手が腰に回ったと思ったら、アタシの身体がフワッと横に浮いたんです。

健はアタシをお姫様抱っこで抱き上げてくれました。


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