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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈の気持ち 〜 秋陽 〜 杏奈と健-30

「杏奈。私、アナタのお母さんで良かった。ホントに良かった。」

お母さんの抱擁に力が加わりました。

アタシは嬉しくなって涙が出てきました。
お母さんはそんなアタシの頭を優しく撫でてくれました。

お母さんがアタシのお母さんで良かった。

お母さん。
お母さん。

大好きだよ。
お母さん···


そこでアタシは目が覚めました。

部屋は薄暗く、陽が落ちている事がわかりました。
視線を横に移すと、健が静かに寝息を立てています。
一緒にお昼寝をしていた頃の寝顔と変わらない事が安堵感を湧かせます。

健の前髪をかき上げるようにして健の額に軽く唇を寄せました。

それでも健は何の変化もなく眠り続けていました。

健って、ちっちゃい頃から、一度寝るとなかなか起きないよね。
そう思うと笑みが出ました。

アタシはベッドを降りて、クローゼットに仕舞ってあったお気に入りのピンクのスウェットを着て、リビングダイニングへと降りていきました。

リビングダイニングに掛けられた時計を見ると、19時を指していました。

2時間くらい寝てたのか···
そう思いましたが、健の愛を独り占めできた喜びのほうが強くて、とても満ち足りた気持ちでいました。

アタシは昨日の内に用意していた食材を冷蔵庫から出して、シンク横へ全て並べました。

「さあ、やるか!」

そう一発気合を入れてお母さん愛用のエプロンで身を包み、お米を2合洗ってから、炊飯器にかけました。

アタシはまず手間のかかるサラダから用意し始めました。

レタスとキャベツを一枚一枚剥がし、ボウルに水を張り、洗います。
レタスは水を切って2〜3センチほどの大きさに手で千切ってザルに取り、水切りも兼ねてシンク上のパイプ棚に暫く置きます。

次にキャベツを一枚一枚丁寧に重ねて丸め、そのまま千切りにします。
それも切ったらザルに取り、水を張ったボウルにザルごと入れます。
次は大根を長さ5センチほどで切り、固い皮だけを桂剥きで取り去ります。
皮を剥いたら、同じく桂剥きで厚み0.5ミリほどに薄く剥いていきます。

全部剥き終わったら、それを丸めて千切りにしていきます。
包丁は前から引き下ろすようにしたほうが速く薄く切れるので、アタシはいつもそうしています。

そのままではかなり長さが長くなるので、丸めた時に縦に切り目を入れていました。そうすると4〜5センチの長さになり、キャベツの千切りと混ざっても違和感がありません。
それを切り上げるとキャベツと一緒に水に更します。

水道についた浄水器をシャワーにして、暫く水は出しっ放しです。

次に玉ねぎの皮を剥いて、半分切りにして薄くスライスしていきます。
これも薄さ0.5ミリほどで揃えて切り、切り終わったら、両掌に乗る程度で水道の水を流しながら掌で揉み、辛味を飛ばします。

これは水分を吸ったままだと水っぽくなるので、シナシナになるまでギュッと絞って水分を握り出します。
その上でキッチンペーパーに包み、完全に水分を取り去ります。

このタイミングで手鍋に水を張り、お湯を沸かしておきます。

水に更しておいたキャベツと大根の千切りもシンク上のパイプ棚に置き、水を切ります。

次は黄色と赤色のパプリカを頭だけ取り去り種を取り、形のまま薄く横に輪切りにしていきます。
これは沢山あっても見た目にもクドくなるので、1個の半分ほどだけ使い、残りはラップをかけて冷蔵庫へ戻します。

軽く水を通し、キッチンペーパーの上へ置いて水切りをしておきます。

次にアスパラを出し、茎の根元辺りから放射状に固いところだけ皮を剥いて、3等分に切って、さっき沸かした手鍋のお湯にひとつまみ塩をふり、サッと湯がきます。
湯がくのは1〜2分で充分です。アスパラの色が鮮やかな緑になればザルに取り、そのまま冷まします。

ササッと使った鍋を洗ったら、次に冷蔵庫からベーコンを取り出し、横に2センチ間隔で切り分けます。

切ったものを油をひかずに低温で炒めていきます。
極弱火です。

ベーコン自体から油が出てきて、パチパチと弾け始めたら、ただひたすらかき回して全体に熱が加わるようにします。
焦げ過ぎないようにずっとかき回します。

そうすると、ベーコンの油が出切ってカリカリに仕上がるのです。

箸を使い、キッチンペーパーで油を吸い取りながら、根気よく炒めるのがコツです。
試食しながら好みの固さになったら、フライパンごと火から下ろし、そのまま濡れた布巾の上へ乗せ、冷まします。

ボウル状の少し大きめのお皿に水を切ったレタスを先に敷きつめ、キャベツと大根の千切りをザルの中で馴染ませ、それを敷きつめたレタスの上へ重ね敷きます。
そしてお皿の縁に沿って、洗い絞った玉ねぎ(オニオンスライス)を縁取るように敷いていきます。
黄色と赤のパプリカのスライスを真ん中に輪っかが色違いで重なるように互い違いに並べていきます。

その上からカリカリベーコンをパラパラと振りまき、緑鮮やかなアスパラを添えたらサラダの出来上がりです。

取り敢えず場所を空けるためにそれをテーブルに置いておきます。

アタシはメインディッシュの準備に取りかかります。

玉ねぎを1個出してきて、頭と根の部分を切り取り、皮を剥きます。
皮を剥いたら半分に切り、それに縦に1センチで揃えて切り取れる手前で切り目を入れ、横に90度回して1センチ間隔で切っていきます。
それで切るだけで玉ねぎはみじん切りになります。
もう半分も同じくみじん切りにして、ボウルに入れていきます。


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