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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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二人っきりの相談-2

「うーん‥‥」

 総一はこれまでの情報と今得た情報。それらを統合してしばし考え込むと、自分の見解を述べる。

「‥‥俺的に考えて思ったんですけど、そもそも許婚の関係ってのがネックなような気がします。せっかくのデートや身体の繋がりも、許婚だからという義務感のように先生は感じてしまうんじゃないでしょうか?それが恋愛感情になるのを妨げているのでは?」

 総一の発言に京子はハッとする。目から鱗が落ちたような、今回の相談事の解決に向けての核心を突いたらしい。

「な、なるほど。それは一理あるかもな。‥‥ということは、許婚の関係ではなく自然な形で永介を好きになればいいって訳か。なんか一歩前進したな!」

 明るく笑顔を取り戻した京子だったが、

「あ、でもそれができないからこうして悩んでるのか。あぁ、またふりだしに戻ってしまった‥‥」

 すぐに両手で頭を抱える。

「でも、それを自覚しただけでも一歩前進したと思いますよ」

 総一はさり気なくフォローする。だが、目の前の女体育教師はそれでは納得しなかった。

「そうか?私は一周回って前途多難なイメージだぞ‥‥」

「‥‥そうですか。あ、この際天上寺本人にも相談してみては?」

 当人の気持ちの問題、とはいえ永介本人にも知らせて一緒に解決を模索するのも一つの手ではないだろうか。何せ、現在進行系で許婚の関係であるのは変えようのない事実な訳である。しかし、京子は首を振る。

「いや、永介は今インターハイ前だし、私如きにうつつを抜かしている時じゃない。できれば自分だけで解決したいんだ。これは、お前が言うように私自身の問題だしな」

「そうですか」

 天上寺永介に対しては、正直同じ男として劣等感を抱いている。向こうは容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。とてもではないが敵いはしないから競う以前に諦めが勝っている。
 
 そんな総一が単純に羨ましいと思っているのは京子との関係だった。自分が京子と許婚ならいろんなことをしてもらえる。エッチなことだってしてもらえる。これまでならそれは叶わない夢だ。
 
 だが、今この時間は別だ。先生を独占している時間は正直優越感に浸れる。悩みも打ち解けてもらって親身になっている。今のこの時は夢のような時間だ。

 総一は、ふと京子を見つめる。

「先生って色気ありますよね」

 総一は自分で考えるより早く、無意識につぶやいていた。

「え、そうか?髪だって、短めで色気なんて欠片も無いぞ‥‥」

 サラッとした短髪の黒髪は、運動部に所属している女子ならばよく見かける短さ。そこに色気を感じることに京子は不思議に思っているようだ。

「それにキレイな顔してますよね」

 目鼻立ちが整っており、どちらかといえば中性的な顔立ちだが、総一的には魅力に溢れていて色っぽい。健康的な小麦色の肌も魅力を後押ししている。

「よ、よしてくれ。そんなに褒められたら照れてしまうだろ‥‥」

 恥ずかしそうにはにかむ京子。それを見た総一は心臓の鼓動が急激にドクンドクンと高鳴る。

「ッ‥‥!」

 突然のことに動揺して思わず京子の顔から視線を反らそうとして下を見ると、彼女の胸元、ジャージ越しの大きな双丘に目を奪われ――。

「うっ‥‥!?」

「ん?どうしたんだ北森?」

 突然声を上げた総一に疑問に思って尋ねる京子。

「あ、い、いやなんでも‥‥」

 半笑いでごまかそうとするが、自分の下半身――股間の部分が大きくなった総一は思わず隠そうとする。股間部分を押さえているその姿はあまりに滑稽であり、第三者からみれば勃起していることがおおよそ察せてしまう。

「どうしたんだ?そんなところを押さえて。体調が悪いのか?」

 京子は心配そうな表情で伺うが、総一は自身の状態からはっきりと答えることを躊躇してしまう。

「体調が悪い訳じゃないんです。むしろ絶好調だから起きる、いや勃ってしまう現象といいますか‥‥」

「え?どういう意味だ?」

 遠回しに勃起していることを言うが伝わらない。仕方なしに総一ははっきりと言うことにした。

「いや、その、恥ずかしながら勃起しちゃいまして‥‥」

「何だと!?」

 京子は声を上げると信じられないものを見るような目で総一を見る。総一は、やってしまったと思った。せっかく仲良くなれる機会なのに自分で台無しにしてしまったと。だが、続いた言葉は予想外のものだった。

「私で勃起しただと!?北森、お前気は確かなのか?」

「え?」

「私みたいな男っぽい女で勃起なんてそれはおかしいぞ北森!性癖を疑ってしまう!お前本当に大丈夫なのか!?」

「い、いくらなんでもそれは言い過ぎでは‥‥」

 京子のディスり具合に総一は少々ショックを受けて苦笑する。自分に対してもそうなのだが、京子自身の自信の無さにも。

「あ、言い過ぎたか。すまん‥‥」

 京子は謝罪する。


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