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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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再会からの始まり-3

 この場に自分以外の、ハスキーな女性の声が背後の方から聞こえた。しかも、自分の名字を呼ばれ、思わず足が止まる。その場で立ち止まった総一は声のした方向の背後を振り返る。

 屋上にある球型の大きな貯水タンク。そこがある足場に立っていたのはジャージ姿の女性。ジャージの色は黒を基調としており、上着は左右にポケットがあって、特にブランドのマークも無い。一方、下のズボンは両サイドに赤い線が入っているデザイン。足元は室内用の灰色の上履きを履いている。

 女性は、黒髪で首筋当たりまでの長さのショートヘア。顔つきは中性的で、目鼻立ちが整っている。肌は健康的な小麦色。ジャージ越しからでもうっすらとわかる体型は、上は大きな双丘が”乳袋”と俗に言われる大きな膨らみを作り上げ、腰はきゅっとしまり、お尻側の方は豊かなヒップラインを描く。

 名を今橋京子といい、2年生の女子体育担当の教師である。

「今橋先生」

 同じように名字を呼べば、当人は登る際に使ったであろう横のハシゴを使わず、総一の元まで飛び降りようと腕を振って勢いをつける。

「よっと」

 高い所から飛び降りるのは億劫になりそうなものだが、京子は対して気にもしないでその場から飛び降りる。屋上のコンクリートの地面へ着地する際に手を付けず脚のバネだけでトンと着地すると、「風にでも当たりに来たのか?」と率直に総一にここに来た理由を尋ねる。

「‥‥まあ、そんなところです。先生の方は?」

 教室で食べるのが嫌だから、とは言わなかった。

「そうか。先生もちょっとな」

 京子はフッと笑うと、総一の持つ弁当箱に目がいく。

「ん?お昼ごはんここで食べるのか?」

「あ、はい」

「なら、こっちだと景色いいぞ」

 京子に手招きされて屋上の奥の方へと誘われる。転落防止用の白い柵の手前、コンクリートの足場に着くと総一は手で少し払ってから腰を下ろす。一方、京子の方は汚れることも気にせず豪快にどかっとそのまま腰を下ろした。

「どんなお弁当なんだ?」

 京子に見守れながら総一は自分のお弁当箱を開ける。弁当の中身は白ごはん、玉子焼き、ウインナー、ハンバーグ、からあげ、アスパラガス。京子は興味深そうにその弁当の中身を眺める。

「へぇ‥‥その玉子焼き美味しそうだな。お母さんに作ってもらったのか?」

「いえ、寮の自分の部屋で手作りです。自分は親元離れて学生寮に住んでるので、朝に自分で作ってきました」

「そうだったのか‥‥」

 総一が説明し終えた後も、京子はお弁当箱、その中の2個ある玉子焼きを物欲しそうにじーっと眺める。

「‥‥なぁ。その玉子焼き、一つだけ貰ってもいいか?」

「あ、どうぞ」

「ありがとう」

 京子はヒョイッと手でつまむと、そのまま自身の口の中に放り込む。噛みしめる度に女体育教師の口元は緩む。

「もぐもぐ‥‥うん、甘くていい感じだな。私は玉子焼きは甘い方が好きなんだ」

「お口に合って良かったです」

 総一は内心照れくさくなった。

「ふぅ、ごちそうさま。北森はお料理好きなのか?」

 京子の問いかけに、総一は箸ケースから自分の箸を取り出しながら答える。

「時々ですよ。部屋の冷蔵庫に材料無い時とかは近くのコンビニでパンとか弁当買ってきてます」

「そっか。私はあまり料理はできないからそういうのは素直に尊敬する」

「料理苦手なんですか?」

「多少はできるが‥‥こればっかりはな。他の生徒らには内緒だぞ?馬鹿にされるから」

「はい、黙っておきます」

 総一は頷いた。

「しかし、お前が親元離れてるなんて私は知らなかったよ。去年の体育祭実行委員の時はこんな話はできなかったからな」

「先生と話すのって、体育祭実行委員の時に話して以来久々ですもんね」

「ああ。私は体育担当だが、2年の女子の担当だから余計にな」

 それは今から1年前。まだ総一が1年生の時の話だ。

 部活動に無所属の生徒はほぼ強制的に委員会活動への参加を余儀なくされ、総一は悩んだ末に体育祭実行委員を選んだ。どうせ委員会活動をやるなら期間限定の方がいいと思ったのだ。

 その際に体育祭の運営の担当だった京子と話す機会を得たのだ。それまで対して接点もなく会話自体初めてではあったが、話しやすい雰囲気を出してくれる今橋京子のおかげで委員会活動数日で打ち解けることができた。
 
 もっとも10月にクラス対抗で行われた肝心の体育祭は、昨今の授業の単位優先のために縮小傾向であり、半分以上の競技が排除されて午前中にはすべての競技が終わるような異様な短さで盛り上がりにはいまいち欠けるような内容だった。ちなみに当時1年B組だった総一のクラスの順位は12クラス中、11位と下から数えた方が早いという散々な結果だった。


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