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巨乳女体育教師の相談事情
【教師 官能小説】

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再会からの始まり-2

 教室から廊下へと出れば先ほどの窮屈した雰囲気から逃れてホッとする。その足取りも少しは軽くなる。
 
 そして、廊下から階段の方向へと曲がると、手すりが連なる階段に出くわす。この階層は2階なので、さらにもう一つの階層を超えて、さらに階段に上がっていけば屋上に着くのだ。

「(自分で選んだ学校とはいえ、正直なぁ‥‥)」

 総一は屋上へと続く階段をゆっくり歩きながらこれまでのことを軽く思い出す。

 地方から上京して都内の私立高校――つまり、この同明高校を選んだのは寮での憧れの一人暮らしに魅力を感じて、中学の卒業後の進路に本校を選択した。

 勉学第一になったとか、授業の速さが進学校並だとか、そんなうわさは聞いていた。しかし、所詮はうわさだと侮っていた。そんな甘い考え方は授業1日目ですっかり消え失せた。

 元から成績自体は下の上。上位グループの成績から見れば一笑に付すような成績だが、ギリギリなんとか付いていけている感じだ。それでも余裕はほとんどない。

 自分より成績の悪い生徒らは1年生の時には5人ほど学校を辞めた。2年生の現在はまだ2人だが、これから何人かは辞めることになるかも知れない。

 はっきり言ってこの学校に入学したことを総一は今では後悔していた。

 なにせ、この学校に入学しての唯一の救いは、学生寮の部屋が完全な個室仕様だということくらいだ。これで先輩や後輩、あるいは同級生らと同室だったら気が休まる暇がなかっただろう。

 友人を作ろうにもそういう環境ではそもそもない。否、1年生の時には仲良くなった男子生徒が3人居たが、今となってはその男子生徒は全員学校を辞めてしまっている。

 今更積極的に友人を作ろうという気は総一にはなかった。別にそれほど不自由はしていないし、まったく話さない訳ではないのでそれほど困ってはいない。むしろ、仲良くなってもまた学校を辞める同級生を見る方が辛いのだ。

 そんなことを考えながら屋上のドア前で着くと、ドアノブをひねりながら、扉を押して開けた。

「うわっ‥‥」

 開けたと同時に向かい風が吹いてくる。総一は、お弁当箱を落としそうになるのを両手で支える。その間に風の勢いに押されてドアは180度近く開いた。

 足場自体はコンクリート製の地面。時々降る雨で泥が付いて少々小汚い。辺りの街を見渡すことができる高い場所は転落防止用の白い柵に覆われている。まさしくここは学校の屋上だ。

 この屋上は昼休み限定で開放される。前までは普通に開いていたそうだが、数年前に上級生が下級生へイジメやカツアゲなどの事件が起きてからは教職員の間で管理するようになったとのことだ。

「さてと、どこで食べようかな」

 勢いよく開いたドアをきちんと閉めてから、総一はキョロキョロと周囲を見渡す。少しでも景色のいい所で食べようと、まずはその場から一歩踏み込もうとすると、

「――誰か来たかと思えば北森か」


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