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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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女教師、合意での複数プレイ@-3

「気にしません、そのことは初めて聞きました。先生はそれが嫌だったんですね」

察してくれたのか、拓真は運転しながらそう言う。

「俺が先日の件で先生のことを尊重しなかった時点で、スタート地点にも立てないのわかってるんで。でも先生が受け入れてくれるなら、少なくともこれからは大事にしたいんですよね」

「……高橋くんは、優しいね」

「先生、それは謙虚すぎるよ。今日、ちゃんと楽しみますからね?」

くすくすっ、と拓真は笑った。



*



翔をピックアップしたあとは、高校の最寄り駅からは車で三十分ほど離れた場所にある、道路沿いのホテルに入った。

都内に住む由美香は、郊外のホテルに赴くのは初めてだったし、付き合った男性とはどちらかの家で行為を行なうことがほとんどで、ラブホテル自体にあまり行くことがなかった。

道路沿いには珍しい、フロントを通るタイプのホテルで、遊び慣れている拓真がもう一人分のバスローブとタオル、歯ブラシ等を受け取り、会計を済ませる。

夜には帰りたいと言った由美香の希望通り、拓真は利用時間を三時間で申告した。

「ーーあ、スリッパ借りるの忘れたな。俺、サンダルだから二人がスリッパ使って。シャワー浴びてくる」

すぐさま拓真がバスルームに入り、シャワーの音が聞こえる。
翔がベッドの上に座り、由美香は距離を取って、二人がけのソファーの上に荷物を置いた。
拓真の割り切った様子とは異なり、二人の空間には、異様な空気が流れている。


いても立ってもいられなくなり、由美香は立ち上がると、拓真が受け取った歯ブラシを持って洗面台に向かう。
脱衣所と洗面台の空間は一緒になっていて、ラブホテル独特の作りで、当然脱衣所に扉がない。

歯を磨いていると、シャワーの音が止まる。

「やばい」と思ったのもつかの間、折りたたみ式のの扉が開いて、拓真が出てきてしまった。

なるべく見ないように、鏡の方向を向きながら歯磨きを続ける。
拓真は気にしていないようで、バスタオルと体が擦れ合う音がしていた。

同じ空間から早く出ようと、由美香は口をゆすぎ、拓真の方を見ないようにしながら、脱衣所から出ようとした。
すると、そのまま、バスローブを身につけた拓真に後ろから抱き寄せられる。

「今だけ、独り占めさせて下さい」

翔に聞こえない声でぼそっと呟く。
ただ、後ろから抱きしめるだけの行為に、胸が締め付けられる。
遊び慣れている拓真にとっては、このことが体を繋げる以上に非常に尊いものなのであろうことが伝わってきた。

「ん。先生チャージ完了。あとで楽しませて」




*



次にバスルームを使ったのは翔だった。

拓真は翔がバスルームへ向かうと、掛け布団を畳んでいた。
ライトを調節するパネル側に枕が置いてあるのだが、その下に畳んだ布団を置く。

それを見て、ソファーに座る由美香は思わず笑う。

「ほんと、慣れてるのね」

「掛け布団かけるってなって、もし汚れてたら嫌じゃないですか。普段、都内のホテル使うんですけど、そもそも掛け布団ないような、合理的な場所使うことが多いです」

「え、そんな場所あるんだ」

「店側も、洗うの面倒ですもんね。短時間の利用客ばっかりのところは、掛け布団そもそも置いてないところも多いです。ーー先生、こっち来てくれませんか?」


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