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わたしと先生とK子の物語
【熟女/人妻 官能小説】

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なれそめ-3

 夫とは結婚式の夜にはじめて身体を重ねましたが、萎えたままの夫に(同じ男なのにこんなにも違うものなのか…)と思わされ、翌日から出かけた新婚旅行中にようやくはじめて繋がりましたが、快楽を得るには程遠かったこと…。

 早まった結婚を後悔してしまったものでした。幸い、ほどなくK子を授かってからは、子育てに気を紛らわせてここまで来ることはできました…。

 『それにしても先生が生まれたときには、わたしもう高校生だったんですね』

 (あのとき妊娠していたら…)

 自分の性の遍歴まで思い出してしまいました。

 『まあ、計算上はそういうことになりますね』
 『赤ちゃんがこんなに立派に成長して素敵な男性になっているのですもの、わたしもいい加減歳をとるわけですよね…』

 つい愚痴めいたこともこぼしてしまいます。たまに合う先生との視線…。

 (先生はわたしのことどう思っているのかしら…)

 『先生は…カノジョさんとかいらっしゃるの?』

 気になっていたことを訊いてしまいました。

 『いえ、ボクはそんな…』

 (いらっしゃらないのですか?)…そう言おうとしたとき、K子の声が聞こえてきます。

 『先生ー、できましたー』

 先生が休憩している間、先生から問題をいただいて解いているのです。
 
 『まだ、十分も経ってないわよ。ちゃんと見直ししたの?』
 『じゃあ、行ってきます』

 先生がそそくさと席を立って行ってしまいました。解放されてほっとしているかのよう…。

 (んもう…。こんなところで。K子らしくないわよ…)

 そうは思いましたが、K子を責めるなんて筋違いもいいところ…と反省しました。テーブルに残されたケーキをお出ししたお皿。先生がK子の部屋に入っていったのを見届けると、わたしはお皿を片付けながら…先生のフォークを口に含みました。

 いよいよ試験日が迫ってきました。先生は、終電が迫る時間まで付きっ切りで面倒を見てくださいました。先生がK子を気遣って声をかけてくださいます。

 『K子ちゃん、さすがに疲れたんじゃない? 今日はこの辺でいいんじゃないかな』
 『あと一問だけやらせてください』

 頑張り屋のK子。ちょっとしつこさもあって…。不意に短大の頃のわたしが頭の中に酔いが選ります。

 『お願い…もう一回だけ…やらせて…』

 そう男に哀願してしまうわたしに『もう、疲れた』という男…。『あともう一回だけだから…』とすがりつくわたし…。

 『K子、先生だってお疲れなんだから無理言っちゃだめよ』
 『あともう一問だけだから。いいでしょ』
 『もうK子ったら…』

 (わたしに似てしつこいんだから…)

 そんな母娘のやり取りを、先生は微笑んで聞いています。わたしが破廉恥な思い出に耽っていることを知る由もないでしょう…。

 先生が終電に間に合うように小走りで駅に向かっていきます。仕事人間の夫は毎日タクシー帰り。

 「お母さん、出たよ。お待たせ」

 K子がお風呂から上がったようです。入れ替わりにお風呂に入ります。いまは勉強に励んで居るK子も、年頃の女の子。洗濯機に投げ込まれた下着の具合が、女として成熟していく過程にあることを教えてくれます。

 お風呂から上がると、わたしはひとり布団に入り、先生との破廉恥な行為を思い浮かべながら疼きを慰めます。リビングでわたしを押し倒す先生…。先生のおちん〇んを口に含むわたし…。K子の脳裏にも先生が浮かんでいるのでしょうか…。

 …いよいよ入学試験の日の朝が来ました。部屋から出てきたK子の顔つきから察するとあまり眠れていない様子で心配になりますが、あえて口に出すのもためらわれます。生理と重ならなかったのは幸運でした。

 「いってらっしゃい。頑張ってね」

 K子を送り出して急に睡魔に襲われました。前の晩、試験を受ける本人でもないのに一睡もできなかったからです。でも、それは娘が入学試験を迎える緊張感からではなく、慰めても鎮まらない身体の疼きのせいでした。それまでは自分を慰めるときに頭に浮かべていたのは、夫以外の男…というボンヤリした想像だったのが、「先生」というハッキリした存在に置き換わったからかもしれません。

 数日が経ち、合格発表がありました。掲示板に張り出された合格者の受験番号にK子の番号もありました。

 …翌日の日の夕方、先生が最後のお月謝を受け取りに来られました。今日はK子は友達と遊園地に遊びに行ってしまいました。

 『先生にちゃんとご挨拶したら?』
 『恥ずかしいから、お母さんかわりにお礼言っておいて』

 K子のはからいということはないのでしょうが、「面接」のとき以来久しぶりに先生と二人きりで会うことになりました。玄関だけでなくリビングにも飾るようにしていたお花を、今日は特に華やかな花を活けました。リビングで先生にお茶とケーキをお出しします。最初に先生にお出ししたホイップクリームのたっぷり載ったショートケーキです。

 「先生のおかげで△△学園にまで合格させていただいて、本当によかったと思っています」
 「めきめき学力も上がっていったので教え甲斐がありました。K子ちゃんが真面目に頑張ったからですよ」

 先生がフォークでホイップクリームをすくって舐めています。


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