なんなのよ-1
るみこは寝るのが怖くなった。あの夢に引き込まれる。来る日も来る日も縛られ、弄られ、イカされる。
ただまだ、あの男は挿入はしてこなかった。そのかわり吐くほど咥えたし、舐めさせられ呑まされた。
たいした会話もなく無く視姦で犯され、玩具でイカされ、口内に射精するルーティンになっていた。
目が覚めると、口の中には違和感が残っており、脱力感、身体の火照り、それよりも嫌なのが、事を鮮明に
覚えている事が嫌だった。アイツ何時かきっと挿入(いれて)くる。それまでになんとか夢を断ち切らないと
しかしその手段はなにもなかった。
「こんにちは。六九床技商事の田中壱郎と申します」
「今日13時にお時間をいただいておりまして」
るみこは受付に向かいいつも通り淡々と手順を踏んでいった。
「○○から伺っております。」
「こちらの面会票ご記入を」
「こちらをお持ちください」
事を終え顔を挙げると血の気が引いた。毎夜夢に出てくるアイツだった。声を上げそうになったが落ち着きを
取り戻しつつ目を合わせない様にし部屋へ誘導していった。
気付いているのか。しらを切っているの?よくあるB級官能小説あるあるで夢の事を覚えていない?
夢の中だけケダモノになるパタン?会社の廊下がこんなにも長く感じた事はなっかた。そうすると史上最低の
ゲス野郎じゃないの?
夢の中で独り射精(出す)ものだけ好き勝手に出して、独りだけスッキリして目が覚めたら何も覚えていない
「記憶にございません」なの?私はアイツの精液を受け止めるおもちゃなの?でもアイツが実在する人物である
事、色々と情報を得た事何故かそれを喜んでいるるみこがいた。