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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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逆転する関係B-4

由美香の顔をじっと見つめながら、汗で湿った布の上から、爪を立てるようにして清香はゆっくりと指を動かす。

背中から、腰へ、腰から臀部へ……

臀部を爪で引っ掻くように、だが優しく動かすと、由美香は右手で、清香の服を掴んで耐える。
ぎゅっと唇が一文字に結ばれている。

由美香は耐えるようにして、枕に口元を押し付けた。
だが、その隙間から甘美な吐息が漏れる。

それを見た清香の行為はさらにエスカレートする。
体をずらして、ハーフパンツから覗く太ももへと指先を滑らせると、柔らかな脚の感触を指先で楽しむ。

「ぁ……っ……ん、ん……」

ついに吐息でなく、唇からはっきりと声が漏れ出る。

翔でもなく、拓真でもなく、それを自分が出させているという精神的な悦びに、昨夜、一度後悔したはずなのに、もう止まらなくなってしまいそうだった。

右の太ももから、左脚の内ももへと手のひらを蠢かせる。

あまりの興奮に、可愛らしい顔をした清香のものとは思えない荒い息が断続的に吐き出されていた。

恐る恐る、右手をーーとうとう女性的な、体の部分に伸ばす。

汗で粘ついた左手で内ももを撫でつつ、右手で由美香の胸に触れたのだ。

「……ぁっ」

柔らかな彼女のそこには初めて触れた。

「さ、や………んんっ」

由美香は清香の名前を最後まで呼べなかったのは、清香がTシャツの上から指先で優しく乳頭に触れたからだった。
普段話す時よりも、高い声。

乳房を揉みしだかれているせいで、由美香は脚を触られつつも、太ももを擦り合わせるような動きをする。
何とか枕に口元を押し当てているが、甘美な吐息が幾度も漏れ出す。

「ん……っ。ん、そ、んなに……触りたい……?」

尋ねられて、理性が削られ、由美香の体を撫で回すことに没頭していた清香は咄嗟に手を離す。
「ごめんなさい」と言って、布団の中で距離を取ろうとした。

「待って」

由美香は清香の腕を掴む。

「責めてるんじゃないの……。ただ、女性が女性の体、触るって分からないから……。触りたいの……?」

「ん……多分男の人が女性に思うようなことと、同じ感じじゃないかな……」

「そう」

由美香は清香の体を引き寄せて、髪の毛を撫でた。

「その気持ち、わからないから教えてくれるかしら。平田先生」

「えっ……」

唐突に「平田先生」と呼ばれ、清香は顔を熱くさせる。
由美香は何を言っているのか、わかっているのか。熱にうなされているのだろうか。

「きっと、そっちの業界だとモテるんじゃないの? 高橋くんみたいに、他の女の子としてる、って言ってたから」

「あ……」

軽い女だと言われているようで、途端に恥ずかしくなった。

「あたしだって……先生としたかったけど…………気持ちが一致しないと、できないから」

「ん。だから、その気持ち、教えて。平田せんせ」

清香の額に唇が押し当てられる。
欲しかった感触が、彼女から与えられてーー清香は泣いてしまいそうだった。


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