杏奈と健 〜 鏡の中のアンナ 〜-9
杏奈にはやっぱり笑顔が似合う。
笑ってくれると心が躍る。
僕の宝物だ。
そんな事を思っていたら、杏奈が身体を起こしてきた。
「今度は健の番だよ。」
そう言って僕の肩を押し、今まで杏奈が横たえていた場所へと誘った。
杏奈は僕の足を開き、その間へ低く四つん這いになると僕の勃起に両手を添え、鈴口をペロッと舐めた。
「ヘヘッ♪健、ギンギンだね。」
そう笑みを浮かべながら、勃起に添えた両手を上下に動かす。
「だって杏奈、魅力的過ぎるから。」
そう言うと、「健って、ホストとか才能あるんじゃない?」と聞いて来た。
「えっ?!なんで?」
と返すと、「だって女の子が喜ぶようなセリフしか言わないじゃん、絶対才能あると思うな。」と返してきた。
「いやいや、杏奈に言えても、他の人になんか、絶対言えないから。」
そう言うと
「そっか。ならいいけど、ホストとかならないでね。嫌だから。絶対。」
そう言いながら杏奈は僕の勃起をパクッと咥えた。
「ならないよ。てか、なれないし絶対。」
そう言うと杏奈は僕の勃起を咥えたままニコッと笑った。
暫くゆっくりと杏奈は僕の勃起を咥えたまま、頭を上下させた後、少し顔を斜めに向けて、舌全体で勃起の横から舐め始め、咥えてはまた顔を斜めにして舌全体で舐めるを繰り返していた。
そのまったりとした刺激が心地良く、僕は中心部分にゾクゾクとした快感を得ていた。
刺激が強くなる度に僕は無意識で尻の筋肉や足の筋肉が収縮していたので、それは杏奈にも伝わっていたはずだ。
杏奈は頭を上げる度に僕の様子を伺い、どこで感じているのかを探っているようだった。
勃起の表側へ手を添え、付け根から上へと裏スジを舐め上げる。
そしてチュポッと咥えてはゆっくりと頭を上下させ、プルンと外しては付け根から裏スジを舐め上げるを繰り返していた。
暫くすると勃起を摘み、玉筋へと舐め下がってきた。
玉ごと玉袋を吸い、プルンと出す。
もう片方の玉も玉袋ごと吸い、プルンと出す。
これがなんとも気持ちいい。
「ん、ん〜」と息を漏らすと、それを察知して、何度か繰り返していた。
そのまま玉袋の付け根あたりを舐められると、思わずビクンッと身体が震えた。
それを感じ取った杏奈は集中的にその場所に舌を這わせ、レロレロと震わせる。
僕は「ウッ!ンッ!」と声が漏れてしまう。
玉袋の付け根から足の付け根まで丹念に舐めてくれる杏奈。
手には勃起が握られ、軽く上下させている。
僕は堪らなく気持ち良くなっていた。
杏奈は再び僕の勃起にしゃぶりつき、ゆっくりと頭を上下させ始めた。
その動きには変化が見られ、頭が下へ向かう時は舌が絡みつく刺激が加わり、頭が上へ向かう時は明らかに吸い付き、真空引きをされているようだった。
そのせいで杏奈の頭が上下するたびに、ジュッボ!ジュッポ!と音を響かせる。
杏奈の目線は僕の表情を伺い見るように、ずっと僕に向けられたままだ。
そして杏奈は咥えていた勃起をチュポンと口から外し、掌でシコシコと勃起をしごき始めた。
「ねぇ····健····入れて欲しい。」
杏奈は顔を紅潮させ訴えてきた。
僕は上半身を起こし、杏奈に口吻をした。杏奈は僕の膝の上に乗り、それに応える。
杏奈の鼻先に人差し指を当て、「早くひとつになりたいんだね。」と聞くと、顔を真っ赤にして「健のイジワル····」と答えた。
胸がキュンキュンした。
可愛いっ!
2つ上の姉なのに、なんて可愛いんだ!
心の中でもう一人の自分が叫んでた。
杏奈はモジモジとしながら横たえると、手を伸ばし、キスを求めてきた。
当然のように僕はそれに応え、ディープなキスを重ねた。
そして僕は杏奈の足を膝立たせ、その中心に座った。
前戯だけで三度も絶頂を迎えている。
一応、手で割れ目を撫でてみたが、確認など必要ないほど杏奈は潤っていた。
僕はそそり勃ち、反発する勃起を親指で押さえながら、杏奈の膣口へと勃起を押し付けた。
ヌルッと鈴口から杏奈の中へ入っていく。
そこで僕は思いっ切り腰を押しつけた。
メリッと音がした。
「アウッ!」
思わず杏奈が声を上げる。
一気に入った僕の勃起は、一番深いところへ当った感触を得ていた。
おもむろにそのまんま速い速度で腰を動かす。
それは僕の本能が突き動かせた行動だった。
杏奈の声が「アッ!アッ!アッ!」と腰の動きと連動して上がる。
その声に後押しを受けて、腰の動きは強く、速くなる。
「アッ!アッ!アアッ!アッ!」
杏奈は頭を上げたり下げたりして、感度が上がっていることを知らせている。
「アウッ!アッ!アアッ!アッ!」
杏奈の手が伸びてきた。
僕はその手を受け取り、両手で引っ張ることでさらに奥を突き上げた。
「ンッ!アッ!アアッ!」
そのまま強く腰を振る。
杏奈の腕を引っ張り、最深部だけを突き上げる形だ。
「アーッ!アアッ!アッ!アアッ!」
杏奈の手を引きながら、その反動も利用して腰を突き上げる。
「アアッ!アアッ!健っ!ヤバい!イクッ!イクッ!イクーッ!」
そう声を上げると、杏奈は背中を反らせ、大きくエビ反った。
思わず手が離れ、行き場を失った杏奈の手は額に添えられていた。