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杏奈と健 鏡の中のアンナ
【姉弟相姦 官能小説】

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杏奈と健 〜 鏡の中のアンナ 〜-5

「でもね。その頃の健って、女なんか全く興味ないって感じだったでしょ?。
アタシなんか、なんとか振り向いてもらいたいって思って、健が家にいる時はテレビで女優さんがするみたいに色っぽく髪の毛かき上げたり、色っぽく見つめてみたりしたのに、健ったらそっけなくて。」

「そもそもアタシに色気とか魅力ないのかな?とか、健、ホントに女に興味ないのかと思って心配したんだよ。」

そう言って姉は後ろを振り向き、少し不機嫌そうな顔をした。

「いや···そんな事はなかったけど···」

僕は言葉に詰まってしまう。

「でもね。ある日気づいたんだ。健、寝る前なんかに、たまにオナニーしてるって。」

姉はまた後ろを振り向き、戯けたように笑みを浮かべた。

「最初はガタガタゴトゴト、何してんだろ?って思ってたんだけど、規則正しい音の後に、「ウッ!」って声が聞こえて来て、あっ!オナニーしてるんだ、って気づいちゃった。」

僕は姉の話を聞きながら、頭をポリポリと掻くしか出来なかった。

「なんだ、普通に女に興味あるんじゃんって、その時に安心したかな。」

そう言うとまた姉は後ろを振り向き、悪戯っぽく笑った。

「そのあとも何かにつけてアプローチするのに、健、全然アタシのこと見てくれないし、もしかやっぱり「姉弟」って割り切ってるのかな?って思っちゃって、諦めるしかないのかな、って思った。」

「だから大学入って、周りにも慣れて、少し浮かれてたのもあるけど、良さそうな人がいたら、食事したり、映画行ったりもしてたのね。
あっ、声かけられたら、だよ。アタシから声かけるなんて出来なかったから。そんな良い人もいなかったし。」

「でも、どの人もみんな上っ面ばっかで、カッコつけてるけど、中身ないって感じで、健以上の人なんて一人もいなかった。」

「処女あげたのだって、このまま健が振り向いてくれないんなら、誰でもよくなっちゃって、お酒も入ってたし、それまでの中では一番優しそうだったし、圧されちゃって、まあいっか···みたいなっちゃって···」

「でも、違ってて··」

姉はそう言うと少し肩を震わせてた。
表情は後ろから伺うことは出来なかったけど、泣いていたのかもしれない。

「悲しくて、辛くって、一日中泣いてた。なんだか自分自身も許せなくって···」

「でもね。次の日、少し気持ちも落ち着いてきたら、健の部屋でゴソゴソ音がして、あ、またオナニーするのかな?って聞き耳たててたんだけど、良く聞こえなくって。
それでね。ペン立てにしてたコーヒーの瓶を壁に当てたの。そしたら、アレってホント良く聞こえるの。」

姉は僕の表情を確認するかのように、少しだけ振り向いた。

「姉ちゃん、姉ちゃん、って聞こえて来て、最後、杏奈ぁ〜って。」

僕は恥ずかしくなって、苦笑いを浮かべるしかなかった。

「スミマセン···」


「なんで謝るの?アタシ、そん時、スッゴい嬉しかったんだよ?」

「えっ?!」

「だって、健、アタシをオカズにオナニーしてんだもん。絶対アタシのこと、好きなんだ!って確信したもん!」

「姉弟とか関係ない!絶対健を振り向かせてみせる!って心に誓ったんだもん。」

姉は腕を力強く振りながら語気を荒げた。

「諦めないって精神を教えてくれたのも健だしね。」

そう言って姉は僕の腕をその大きな胸で包むように抱きしめた。

僕はようやく全てを理解した。

「それで今日なんだ。」

全てが腑に落ちながら、納得するように呟いた。

姉は小さな声で「うん。」と頷きながら答えた。

「僕が頑張れたのは、姉ちゃんのおかげでもあるんだよ。」

「え?!」

姉が不思議そうな顔で振り向いた。

「小さい頃から姉ちゃんに守られて、小学生の頃なんか、僕のために喧嘩までしてくれて、僕は僕自身が強くならなきゃ、っていつも思ってた。
大好きな姉ちゃんだから、いつかは守ってあげられるようにならなきゃ、って。
走るのは嫌いじゃなかったし、身体の線が細いから、マラソンとか向いてるんじゃないか?って先生に勧められて、やってみたらめっちゃキツかったけど、ゴールに辿り着くと、スッゴい爽快でさ。頑張れば姉ちゃん褒めてくれるかな?って一心で頑張ってた。
それこそ姉ちゃんが言ってるみたいに、弱いヤツが強くなるには、毎日の積み重ねしかないって。そう思って頑張ったんだ。」

「健···」

そう呟いて姉は僕の腕に唇を寄せた。

「姉ちゃんは振り向いてくれないって言うけど、僕は内心ドキドキだったんだよ。
さりげなく髪かき上げたり、ちょっとした仕草でも、いつもドキドキしてた。見たら胸締め上げられるから、見ないように、見ないようにしてたんだ。
だって、今まで姉弟で過ごして来たんだもん。恋なんかしちゃいけないって。
でも、性欲が勝ってオナニーしてると、浮かぶのはいつも姉ちゃんなんだ。
姉ちゃんの笑顔や、一度だけドアの隙間からチラッて見えた姉ちゃんの下着姿しか思い浮かばなくって。
このままじゃおかしくなりそうって思ってた。」

「だから同じだよ。僕は姉ちゃんしか見てないんだから。」

そう言い終わるか終わらない内に姉は身体を回し、僕の唇に吸い付いてきた。
それはすぐにディープなものに変わり、激しく舌を絡めたり、吸ったりを繰り返した。


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