杏奈と健 〜 鏡の中のアンナ 〜-18
杏奈の絶頂が近い!
そう感じていた。
「杏奈!杏奈!杏奈っ!」
名前を連呼しながら、僕の勃起もお尻の中心辺りがジンジンしてくる。
射精が近い!
一緒にイキたい!
その思いだけで更に速度を上げる。
僕の激しい腰の動きに杏奈の乳房も大きく揺れ、それはブルンブルンと回っている。
「ヤバいっ!ヤバいっ!イッちゃうっ!イッちゃうっ!イクぅぅぅ〜っっ!!」
杏奈がそう声を上げた時だった。
ギュッ!と握りしめられた感覚が僕の勃起に伝わり、同時に僕は一番深いところへ勃起を突き立て、射精した。
「ウウッ!」
僕の嗚咽が漏れる。
「ア"ア"ア"ゥ゙ゥ゙ッ!」
震えるような杏奈の嗚咽も同時に聞こえてくる。
射精の快感が、僕を震わせる。
「あっ!ん···なっ!」
ドクンドクンと勃起が脈打ちを始めた時だった。
顎を上げ、右手を口元に添わせ、絶頂に達していた杏奈が
「熱いの入って来るぅ〜。」
と力なく呟いた。
僕は襲い来る射精の快感に杏奈の脇から腕を入れ、抱きしめることで耐えていた。
脈動に合わせて杏奈からは
「ンッ!ンッ!ンッ!」
と声が漏れる。
とたんにガクガクと腰が震え始め、僕も力が抜けてしまった。
杏奈の内部はピクピクとウネウネが混ざるように蠢き、ギュウギュウと僕の勃起の根元を締め上げる。
それに反応するように僕は最後の一滴まで出し切った気がした。
暫くすると勃起は僕の意志とは関係なく少しずつ萎んでいく。
「アアッ。健のが···」
杏奈が残念そうに呟く。
「激しかったからね。ギャップがスゴいよね。」
僕が囁くと
「ホント激しかった。壊れちゃうって思ったもん。失神までするし。健、スゴ過ぎ。こういうの、絶倫とか言うのかな?」
杏奈の言葉に僕は苦笑いするしかなかった。
「絶倫とかよくわかんないけど、僕は杏奈に気持ち良くなって欲しい一心だったから。」
「健···」
杏奈は一瞬、言葉に詰まり
「アタシも一緒♪」
そう言って笑みを見せてくれた。
満ち足りた瞬間だった。
杏奈は自ら身体を起こして縮みかけたペニスを抜き、ティッシュを数枚抜き取り、股間に当てた。
杏奈は僕に仰向けになるよう促してから、丹念にペニスについた白濁したものを全て舐め、啜り取り、満足気な笑みを浮べていた。
言葉はいらなかった。
僕らは寄り添い、杏奈は僕の腕の中で丸くなるようにして目を瞑った。
愛しい人を想う。
そしてそれが重なる。
想い想われ、気持ちが重なる幸せ。
そんな満ち足りた思いで僕も自然と眠りに落ちた。