杏奈と健 〜 鏡の中のアンナ 〜-15
杏奈も結合部が見える位置にいるので、気になったのか、背中を曲げて自分の下にある結合部をジッと覗き込む。
そして僕の顔を見つめ、照れた笑顔を見せて「厭らしいね。」と呟いた。
「うん。スゴく厭らしい。」
そう返すと、「今まで厭らしいって言葉は嫌な意味だと思ってたけど、違ってた。」
杏奈はそう納得したように呟いた。
その直後だった。
杏奈も僕の動きに合わせて、自分でも跳ねるように動き始めた。
立てた僕の膝に両手を添え、僕が杏奈の膝を揺するタイミングに合わせて、自分で跳ね上がる。
体重が僕の腰に乗る度に杏奈の一番奥にある肉塊にズンズンと当たる感触が大きくなる。
その度に「アッ!アッ!アッ!」と再び声を上げ始める杏奈。
大きくバウンドすることによって、杏奈の乳房も大きく揺れる。
それは間接照明によって怪しく映し出されていた。
「アッ!スゴい!健!健!気持ちいいっ!気持ちいーよーっっ!」
杏奈は突き上げられる悦びに満ちていた。
僕は押し引きしていた杏奈の膝から手を離し、杏奈に手を繋ぐように誘う。
杏奈はそれに気づき、両手の指を絡めてきた。
僕は膝を立てたまま、尻の筋肉の収縮と太腿に力を込めて激しく杏奈を突いた。
それは細かく、強く、激しく突き上げるものだ。
杏奈は「アアアアアッ!」と震わせるような喘ぎに変わり、上半身の体重を繋いだ手にかけてくる。
僕はもっと気持ち良くなれ!とばかりに激しく腰を突き上げる。
杏奈の内部がキュンキュンと締まってくる。
感じてくれている。
僕を感じてくれている、と実感が込み上げてくる。
もう完全に杏奈がイク兆候は把握出来ていた。
「健!健!ヤバい!おかしくなっちゃう!ヤバいよ!ヤバいっ!」
そう言った瞬間だった。
「ア"ァーッッ!イックッ!」と声を上げ、杏奈の全身の力が抜けた。
後ろへと力なく崩れていく杏奈。
僕の両膝に力なく倒れ込む。
手を繋いでいなければ、そのまま後ろに倒れていたかもしれない。
繋いでいた手を引き、抱きしめるようにして僕の胸の上へと誘った。
「んあ!ンッ!ンッ!」と小刻みに震える杏奈。
今までになくギュンギュンと杏奈の内部がざわめいている。
強烈に絶頂を迎えたのは明らかだった。
全身を波立たせ、ヒクヒクとさせている背中をそっと撫でただけでもビクンッ!と反応する。
その度に「ウウッ!」と嗚咽を上げる杏奈。
さすがに心配になる。
「大丈夫?」
問いかけるがハァハァと肩で息をしているだけで返事がない。
暫くは背中に腕を回して抱き止め、回復を待つしかないと思った。
ハァハァとした息遣いと、たまに唾を飲み込むような仕草を見せていた杏奈だったが、1〜2分も経っただろうか?「う···ん···」と声を発するようになっていた。
杏奈の内部もヒクヒクとしたものに変わっていった。
落ち着いて来たかな?と思い、再び「大丈夫?杏奈。」
と声をかけると
「大丈夫じゃない。」と返ってきた。
「えっ?!」と聞き返すと
「今のヤバかった。どっか飛んで行っちゃうってマジ思ったもん。健、スゴ過ぎだよ。アタシ、壊れちゃう。」
そう言って杏奈は少し上体を起こし、僕の乳首に吸いついた。
急に乳首を吸われた刺激が伝わって、「ウッ!」と声が漏れる。
「健のイジワル。アタシばっか攻められて、なんかムカつく。」
少しむくれた表情で杏奈が呟く。
「違っ!僕は姉ちゃんに気持ち良くなって欲しい一心でっ!」
言い終わるかどうかのタイミングで、杏奈は僕の唇に人差し指を当てた。
「知ってる。健が自分本位でないことぐらい、繋がってたらわかるよ。アタシばっか気持ち良くなってる気がしてムカついてるの。健がアタシを気持ち良くさせたいって強く思ってることくらい、わかるから。ちょっとイジワル言ってみたかっただけ。」
そう言うと杏奈はまた強く僕の乳首に吸いついた。
思わずビクンッと身体は反応するが、杏奈の言葉は僕を感動させた。
女の人ってスゴいな。
繋がっているだけで気持ちまでわかるんだ。
「それとね。」
杏奈が少し顔を傾けて目力強く見つめてくる。
「また姉ちゃんて呼んでるよ。」
杏奈はそう言うとクスクスと笑い出した。
杏奈の笑顔を見て、僕はスゴく安心した。
杏奈はその後も僕の両胸に吸いつき、刺激を与える。
何とも言えないゾクゾクとした感覚に僕は酔いしれていた。
杏奈の中で僕の勃起は刺激を受けてピクンピクンと動く。
杏奈もそれが動く度に「ンッ!ンッ!」と声を漏らしていた。
暫くすると杏奈は身体を起こし、乱れた髪を両手で梳かし、それを振り払うように後ろへと流した。
杏奈は自分から足を開き、再び上下に跳ね出した。
「アッ!イイッ!気持ちいいっ!」
そう声を上げながら上下に跳ねる杏奈。
快感を貪っているようにも見えた。
「僕も気持ちいい。気持ちいいよ。杏奈。」
そう応えると、杏奈は「ウフフッ!」と笑みを零した。
リズムよく僕のお腹に両手を着いてポンポンと跳ねる杏奈。
「アッ!アッ!イイッ!気持ち良いよ!」
杏奈は少しずつ大きく声を上げる。
僕はそんな杏奈の太腿の上から手を添え、勃起が抜けてしまわないようにサポートする。