杏奈と健-12
「姉ちゃんてさ、ホントはイキやすいんじゃないの?。だって今の何度目だよ。」
「それは健だからだよ。」
明確に返事が返ってきた。
「喪失の時なんて、ホント、ヤダったもん。痛いばかりで、なんかキモいし、気持ち良くなってきたんじゃない?とか聞かれた時は、早く終われー!ってしか思わなかったもん。そしたら健の顔が浮かんで来て、悲しいってしか思わなかった。」
そう言うと姉は今にも泣きそうな顔をした。
愛おしくて堪らなかった。
胸をギュッ!と締め付けられるほど愛おしい。
僕がこれから姉をずっと守ると心に決めた。
「姉ちゃん···愛してる」
思わず口に出た。
姉も少し目を潤わせながら「アタシも···健。愛してる。」と目を閉じた。
僕は姉に唇を重ね、それは当たり前のようにディープなものへ変わっていった。
吐息が荒くなるほどのキスを交わした後、僕は姉にちょっとした提案をしてみた。
「姉ちゃん。バックでしてみたい。」
姉はすぐさま大きく頷き、「いいよ。してみて。」と身体を起こした。
僕はゆっくりと勃起を引き抜く。
出て行く事を拒むように姉の肉壁が絡みつく。
その結合部には白濁した姉の愛液が纏わりつき、細かく泡立っている。
「スゲッ!」
思わず口に出てしまった言葉に反応するように姉も起こした上半身からその光景を目にしていた。
「ホント···スゴいね。こんななるんだ···」
姉は違った感情で、むしろ感心していた気がする。
チュポッ!と音がして僕の勃起が引き抜かれる。
「ア···ン···」と切なそうに姉が吐息を漏らす。
姉は仰向けだった身体を横に回し、ヨロヨロと四つん這いになった。
まださっきの絶頂が響いている感じだった。
「来て。健。もう遠慮はいらないから。」
僕は「うん。わかった。」と答え、姉の背後へ回る。
四つん這いになった姉を後ろから眺める景色は絶景だった。
美しい身体のカーブが艶めかしく、より一層綺麗だと感じた。
「姉ちゃん···なんて綺麗なんだ。」
そう呟くと、
「ホント、コレってエロいよね」と、姐は軽く笑ってみせた。
「うん、確かにエロい」
僕も笑わずにはいられなかった。
「じゃあ、入れるね。」
そう言うと
「うん。来て。もっと健を感じたい。」
胸が早鐘を打った。
早く姉の中へ入り、またあの快感を感じたい。
左手で姉の尻を掴み、右手で勃起を見えている膣口へと誘った。
ジュプッ!ニュルッ!と音がして鈴口が膣口へ収まる。
後ろからだとさらに締め付けが強い感覚がある。
キツイ···
素直にそう思った。
ギリギリともブチブチともいえない音が聞こえてくる。
「アアッ。健が入ってくる。」
膣壁を押し拡げ、挿入されてくる快感に思わず姉の声が出る。
「姉ちゃん!」
中ほどまで入ったのを確認すると、そこからは一気に突き上げた。
ズン!っと奥へ当った感触が亀頭に伝わる。
「アンッ!」
姉の頭が跳ね上がる。
僕は思うままに速く、そして強く腰を振った。
「アッ!アッ!アッ!」
突き上げるリズムと同じリズムで姉の声が響き渡る。
姉は一度胸をベッドにつけ、腕を広げて襲いくる快感にシーツを掴んでいた。
姉の胸が床に着いたことによってさらに腰が上がり、そのせいか締め付けは一段と強くなった気がした。
それが僕の勃起に堪らない刺激が加わり、余計に強く腰を振った。
「アッ!アッ!アアッ!」
それはとても短い時間だったが、高速で突き上げている僕の動きに反して姉が前へと逃げるような仕草に変わった。
床に着いていた胸を上げ、腕をピーンと伸ばし、顎を突き上げている。
「ア"ー!ア"ー!」
嗚咽とも思える大きな声をあげ、腕は肘を曲げたり伸ばしたりして身悶えている。
パンッ!パンッ!と腰を尻に叩きつける音が部屋に響く。
「ウグウ"〜ッ!」っと姉が嗚咽を上げた瞬間だった。
「アッ!イクッ!」と発して、姉は全ての力を失い、伏せってしまった。
尻は上げたまま、お腹から背中まで、全てが波打っている。
それと同時に膣口回りの締め付けが激しくなり、最深部はウネウネとピクピクを繰り返し、姉がイッたことを知らせていた。
僕もこれまでにないほど興奮し、勃起に快感を得ていた。
僕はずっと姉の丸く美しいお尻を愛でるように撫でていた。
その刺激が伝わる度に姉の背中はピクリと動き、内部もざわめく。
「ンッ!ンッ!」と小さい声をあげ、絶頂の余韻に浸っている姉。
僕はなんとなくゆっくりと勃起を抜き差ししていた。
「ンハァ〜」
姉は大きく息を吐くように吐息を漏らす。
「ンンッ!」
抜き差しのタイミングに合わせるように姉の声が漏れる。
また気持ち良くなってきてるんだ。