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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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映画(二)-2

 一度縄を解き、遠慮なくキツく縛っていく。「ん、あ、ハァハァ…。」細身の瑠璃子の乳房が迫り出す。「ほら、縄に痛い位抱きしめられてる。」彼女の耳元で囁く。縄で首輪を作り、柱に繋ぎ留める。「うわぁ、すごい!」スタッフから声が上がる。
「瑠璃、いいわぁ。たまんない!」足元に色んな色の布を敷き詰めたり、花を飾ったり、結花の美学は面白い。
 股縄を後ろから通し、ブラジャーの内側を折って少しずつ小梅のような乳首を露出させていく。パンティを縄で絞りTフロントにする。

「一旦、休憩するわ。」結花が縛られた瑠璃子の頭をそっと撫でる。「可愛いわよ!頑張ってね。」瑠璃子の縄を解いていく。股縄を解こうとすると、内股になった。スタイリストを呼んでバスローブをかけてから解いた。股間に喰い込んでいた部分がしっとりと濡れている。
「ご、ごめんなさい。汚してしまって。」「気にしないで。皆そうなるから、大丈夫。」

 休憩後は、フルヌードでのポーズがメインとなった。花を散りばめたベッドの上で開脚に縛る。花びらでギリギリ性器が露出しないように隠す。庭での撮影、風呂での撮影と続き。
 最後はラタン製の椅子に開脚で縛りつけた。
 結花が赤、紫、黒、青、緑、五色の蝋燭を手にしている。SMプレイで使う低温蝋燭だ。低温と言っても60℃位あるから、それなりに熱い。
「どんな感じかしら?」赤い蝋燭に火を点けて自分に左腕を赤く染めていく。
「ふーん。熱いけど我慢は出来るわね。瑠璃、ちょっと熱いけど、我慢出来る?」瑠璃子は怯えた小動物のような瞳で頷いた。
 まさか、今日初めて縛られているのに蝋燭までやるのか?
 結花に指示して、出来るだけ高い位置から二人で蝋燭を落として染め上げていく。「んっ、ああ…。熱い!熱いです!」熱さで身をよじる瑠璃子にサディストの炎がメラメラと立ち上がり、私のペニスは硬くなっていく。
 蝋で染めてはシャッターを切ることを何度も繰り返す。瑠璃子はもう息も絶え絶えだ。
 身体に大きなバスタオルをかけてから、縄を解いていく。「よく頑張ったわね。えらいわぁ。ご褒美弾まなくちゃね!」結花が瑠璃子の顔を両掌で包み、おでこと鼻に口づけた。
「瑠璃子、脚を開いて!ほら隠さないで。」バスタオルで他のスタッフに見えないようにしながらM字に開いた彼女の股間を隠す花びらを外す。透明な糸を引いた。「やだ!」恥ずかしがって両手で顔を隠す。「ほら、見て!」撮影の為に無毛になった性器のヴァギナから白濁した愛液がアナルまで濡らしている。
「先生に責められて良かったみたいね。」結花は妖艶な笑みを浮かべた。
 縄を解いて、蝋を落とすために風呂場へ連れて行こうとするとフラフラとして、膝から崩れそうになり慌てて支える。「だ、大丈夫ですかぁ?」数人のスタッフが慌てて走って来た。
「大丈夫!多分、縄酔いだから。お水と冷たいタオルを。まだ、動かさないで。」
 胡座をかいた膝の上に瑠璃子の頭を乗せて暫く休ませる。「あ、私…。」「暫く目を閉じてなさい。」瑠璃子の頭を撫でる。
「後でお風呂入れるかな?縄跡を消してあげないと。」「瑠璃、大丈夫?後で先生が一緒にお風呂入ってくれるって!片付けまで時間かかるからゆっくりでいいわよ!」「おいおい、一緒に風呂って…。」「もう、今更でしょ?瑠璃にご褒美してあげてね。」
 湯に撮影で使った花びらを浮かべて、瑠璃と浸かり縛った箇所をマッサージする。「ちょっと跡が残るかな。明後日には消えるよ。」瑠璃子がマッサージする私の手を止めた。「まだ、消えなくていい。このままで…。先生、私とするのは嫌ですか?」「いや、そんなことはないよ!すごく綺麗だし。」「じゃ、何で?好きな人がいるとか?」「うん、ごめんね。瑠璃ちゃんは娘みたいな存在でいて欲しい。」「そんな人初めて…。何だか変な感じだけど、パパって呼んでいい?」「いいよ!」「やったぁ!抱っこ!」湯船の中で私に跨った。

 風呂から上がると、瑠璃子は再びヘアメイクさんにメイクアップされている。
「Tさん、この後お時間あるかしら?」「ああ、大丈夫だけど。」

 どこへ向かって走っているのかわからない車中で瑠璃子は眠ってしまっている。「あの映画、配役さえ上手くいけば、きっと世界的にヒットするわ。」「さすがにそれは無いよ!」「いいえ、私の勘は外れないわ。まだ、ストーリーの三割ほどしか映画にしないから、続編の脇役に瑠璃を出そうかしら。」もうそんなところまで考えているのか?有名女優からの逆オファーも結花が仕込んでいるのだろうか?

「さぁ、着いたわよ!」大きくはないが高級そうな旅館の前に着いた。車を降りて玄関へと向かう。女将と若女将らしき女性が慌てて駆け寄って来た。「比留川様、お待ちしておりました。」「二人で楽しんでらっしゃい。明日の十時に車よこすからね。」「えっ?結花様は?」「私は接待が入ってるからね。それに二人のほうがいいでしょ?」結花がウインクして、去って行った。
 
 
 


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