取り残された夫達-14
川田が 呟くように そして横たわる男達に
聞こえるように 呟いた
・・・ 4人には 償って貰わないと ・・・
拓哉は樋口を見下ろした 樋口の目が大きく開き
縛られた足で 拓哉から 離れようと足を動かして
「 川田さん 申し訳なかった 」
「 本当に 申し訳なかった・・・ 」
拓哉は冷たく見下ろして
「 相馬さん コンクリートは? 」
相馬が一瞬怪訝な顔をした後
「 しっかり 4人分練って置いた 速乾だから
急がないと 」
「 井上さん 裏庭? 」
拓哉が振り向くと 井上がニヤリと笑い
「 夕方 4っつ しっかり掘って用意できてる 」
拓哉は 4人を見て
「 誰から 運びますか? 」
拓哉の横に 4人の男達が並び 裸の4人を見下ろした
木下が悲鳴を上げ
「 川田さん 和島さん 井上さん 相馬さん
許してください 部長に命じられて・・・ 」
足を藻掻き 5人の男から離れようとしながら
哀願を続けていた
「 殺さないよ!! 」
拓哉は吐き捨てるように 木下を見て言った
足を藻掻いていた木下の足が止まり 拓哉を見上げた
「 コンクリートも穴も用意してないよ あんたら
殺しても 後味悪いから ただ・・・ 」
対馬と樋口、木下が拓哉の次の言葉に固唾を飲んで
見つめて来る
「 このままでは 私達も妻達も 納得しないですよね
少しだけ 痛い思いを味わって頂こうかと 」
拓哉の狂気を浮かべた目に目を 合わせた樋口の足が
あがき始め 拓哉から離れようと見悶え始めた
井上が すりこ木を持ち 対馬の傍に歩み寄り
川田は 樋口の傍に同じようにすりこ木を持ち
歩み寄って行く 和島は木下の傍に立ち
相馬は 森の横に立った 対馬が 声を上げた
「 申し訳ない 償いはするから・・・
償うから・・・ 申し訳ない・・・・ 」
井上が すりこ木で対馬の頭を軽く叩き
「 うるさいな・・・静かにしろよ!! 」
対馬が口を閉じ 井上は対馬の顔を見て
「 妻たちに教えてくれたことの お返しをしようと
思ってね 夫達から 妻を大事に扱ってくれたお礼をね 」
そういうと 対馬の体を返して 尻の間にすりこ木を
力任せに押し込み始め 倉庫の中に 呻きと叫びが広がった
・・グー・・イタ!・・ギャー・・・イイ・・グーーぎゃーー・・
相馬が森を返そうとして 余りの重さと抵抗する姿に
川田と和島が近寄り手を貸して 森の体を返し
相馬は床に置いた すりこ木を森の肛門へ深々と
押し込み 森は呻きを上げ 歯を食い縛り 脂汗を浮かべ
耐えていた 樋口と木下の 痛みに耐えかね泣くように
痛い痛いと 声が流れ 対馬は涙を流して呻きを上げていた
井上が対馬の前に座り
「 弥生に久美子さんに 彩さん麻衣さんにやったんだろう
今年は香織さんを・・・・ 違うか? 」
脂汗を浮かべ 対馬は頷き
「 抜いてくれ 頼む…」
立ち上がった井上は すりこ木を足で突き
「 これか? 」
対馬が苦悶の表情を浮かべ
「 申し訳ない 許してくれ・・・ 」
哀願を続け 拓哉は立ち上がり4人を見た