愛でられて-2
本来なら電車で帰るところだったが、善は急げの気持ちになっていた。
スマホのアプリでタクシーを呼び、彼女を伴って急ぎ自宅マンションへとなだれ込んだ。
先に彼女にシャワーを浴びるよう促し、その間に少し散らかった寝室をメイキングした。
ほどなくシャワーを浴び終わった彼女がバスタオルを巻いて出て来たので、僕の洗いたてのスウェット上下を渡し、入れ替わりに僕もシャワーを浴びた。
風呂場から出て来て寝室に向うと、彼女は大きくてダボダボなスウェットを着て、その胸の辺りの匂いを嗅いでいた。
ヤバい。
洗濯してないのを渡してしまったか?と心配すると、「エヘヘへへぇ〜。先輩のにほい〜♪」と、笑って見せた。
「柔軟剤の匂いだろ?」と返すと、
「いつも嗅いでる先輩の匂いだもん♪」
そう言ってギュッと抱きしめるポーズを取って見せた。
今まで見た事のない彼女の可愛らしい仕草に、胸が締め付けられた。
なんて可愛いんだ···
ベッドの横で座っている彼女の隣へ僕は腰を降ろし、優しく抱き寄せた。
彼女も当然のように受け入れ、腕を僕の背中に回す。
そして唇を重ねていった。
何度かチュッ、チュッ、とした後、おもむろに重ねた唇から舌を入れてみた。
彼女はビックリしたように顔を離し、「えっ?」という顔をする。
「もしかして···キスも初めて?」
そう聞いた僕に彼女は恥ずかしそうに頷く。
何もかも初めてなのか···
全ての初めてを僕にくれるんだ。
愛おしくて仕方がなかった。
僕はあぐらをかいて座り、その上に対面で乗るように彼女を促した。
僕の身長は175cm。
彼女は145cmほどといったところか。
あぐらをかいた僕の膝の上に乗って、丁度顔と顔の高さが合う。
鼻と鼻を合わせ、額を擦り合い、ゆっくりと唇を重ねる。
少しずつ舌を潜り込ませ、ねっとりと絡み合わせる。
最初はただ小さくレロレロしていた彼女も、ゆっくりと絡み合わせる僕のリズムに合わせるように舌を絡ませてくる。
お互いの呼吸が少しずつ荒くなって来た頃合いを見計らって、スウェットの中の彼女の胸に手を滑り込ませてみた。
一瞬、ビクッとなったが、すぐに彼女は力を抜いて、流れに身を任せている。
ゆっくりと弄るように胸を揉むと、「ンフッ」と息を荒立てるようになる。
小柄な身体だけど、胸はしっかり出ている。Cカップくらいか?
続けているキスのせいか、乳首が固くなり、その存在を主張している。
人差し指と中指の間で乳首を挟むように転がすと、さらに吐息は荒くなる。
僕は彼女の全てが見たくなった。
「脱がせていい?君の全部を見たい。」
そう言うと、彼女は恥ずかしそうに頷いた。
スウェットの上着の裾に手をかけ、スルスルと脱がしていく。
シャワーを浴びた後、素肌にスウェットを着ていたため、すぐに白い肌が露わになる。
上を向いてピンと尖っているような乳房に、薄い桜色の乳首。
乳輪はごく小さく、大豆ほどの乳首が乗っている。
あまりの可愛いさに凝視していると、「ヤダ!ジッと見ないで。恥ずかしいから。」と、顔を真っ赤にして彼女が言う。
その恥じらいさえ新鮮だった。
「ごめん。ごめん。あまりに可愛いから。」
そっと抱き寄せ、また唇を重ねた。
深いキスを暫く続け、その唇を首元に運んだ。
這わせるように首筋から耳たぶへ。
耳たぶから首筋へ。
そして鎖骨周辺を舐め回し、ゆっくりと乳房へ向う。
襲いくる快感に身体を震わせる彼女を確認しながら、舌先で乳輪周りを入念に舐め転がし、時折乳首を吸い上げる。
「アッ!」「ンッ!」と途切れ途切れに彼女は声を上げる。
片方の胸を舐めながら、片方の胸は手で柔らかく揉みしだく。
彼女の反応を確認しながら両手で乳房を揉んでいると、彼女が顔を赤らめながら「先輩も脱いで下さい」と言った。
その言葉に呼応するように静かに着ていたスウェットの上を脱ぐと、彼女のほうから僕の肩から胸にかけてチュッ!チュッ!と吸い付いてきた。
僕がした事へのお返しとばかりに、肩から鎖骨、そして胸へ。
僕が彼女にしたように、彼女も僕の乳首の周りを入念に舐め始めた。
久しぶりの快感に「んんっ」っと声が出る。
「先輩。気持ちいいですか?」と問われ、「うん、とても···」と答えると、嬉しそうに笑みを浮かべ、彼女は行為に没頭し始めた。
刺激に乳首が固くなり始めると、彼女は舌先を真横に小刻みに振り始め、さらに刺激を強めていく。
「なんだか凄いね。ものすごく気持ちいい。」
そう彼女に言うと、悪戯っぽく笑みを浮かべながら、「えへへぇ〜。お返しだよん♪」
なんだか楽しくなってきたので、僕もそのお返しとばかりに胸から腰にかけて手を滑らせる。
そしていよいよ僕の手は彼女の秘部に。
お互いに上半身は裸だけど、まだ下はスウェットパンツを履いたまま。
彼女の乳房を愛撫しながら、利き腕である右手でスウェットパンツの上からだが、そっと秘部に触れていく。
風呂上がりということもあるけど、少し蒸気だったその部分は湿り気を感じる。
そっと指を這わせると、彼女はビクッと身体を震わせる。
僕は彼女に膝の上から降りるように身体を促し、そして彼女をお姫様抱っこで抱え上げた。
「わぁ。なんかこれ、憧れだったの。」
僕の首に手を回しながら彼女が囁く。