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托卵妻奈莉
【若奥さん 官能小説】

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浮気宣言!?-1

 奈莉はそれでも啓吾に身体を愛してほしかった。三十三歳の今、男に愛されたい、抱かれたい。心から安心して身体を任せられるのはやはり夫の啓吾なのだった。
 その金曜の夜、子どもたちが早く寝たので奈莉はTVを観ていた啓吾に寝酒に美味しいワインを勧めた。この日のために買い物に出たとき買ってきたものだった。
「ねえ、飲まない?」
「うん、明日休みだし、飲みたいな」
「ワインだけど、チーズを当てに少し、、、、」
「ああ、いいね」
 赤のワインにカマンベールチーズをつまんだ。奈莉は意識的に啓吾の様子を伺うようにほんの少しだけちらと流し目をくれた。
 もう二年ほど身体の関係がなかった。ワインの燃えるような赤が啓吾の胸になにかを催してくれることを祈った。
 そしてソファに座っている啓吾の隣りに座り、その肩に寄り添った。いつもの肩だった。しばらくしてから、啓吾の脚に手を置いてゆっくりとスリスリとしてみた。今日はゆっくりと擦り寄ってみようと思っていた。
 またしばらくしてから、腕に腕を絡ませてノーブラの乳房を啓吾の二の腕に押し付けるようにした。奈莉はそうしているうちにもモジモジして身体が反応しそうになっていた。二の腕に押し付けた乳房を少し動かしたら、乳首が啓吾の二の腕の筋肉のスジに擦れた。いつのまに自分の太ももに啓吾の逞しい手を導き強く握っていた。そして奈莉はその手を自分の股間の方へ寄せていった。
奈莉の下のパジャマは短パンタイプで裾が大きく広がっており、裾から容易に中に手を入れることが出来た。奈莉は啓吾の手を短パンの裾から中に入れた。啓吾の小指が奈莉のパンティに触れた。今日のパンティはヒモパンではなかったが面積の極めて少ない薄紫の透け度の高いニューのものだった。この日のために奈莉が選んでおいたものだ。
 普通だとこのタイプのパンティではよほど少なく薄い女性であれば別だが陰毛が隠し切れない。しかし奈莉の陰毛はもともと少なくその上で奈莉の性分から結婚前に脱毛処理をしていたのでまったくお毛毛ちゃんは出てこない。奈莉の、白く時として薄紅に染まる美しい、脚の付け根やヒップ、そして下腹部にひろがる柔肌が触られたがっているように啓吾の手を求めていた。 
 奈莉は啓吾の手をパンティまわりにゆっくりと這わせた。

 奈莉は紅く柔らかい唇を寄せていき啓吾の頬にキスした。朝髭剃りしただけで少し伸びた髭がちくちくしたが、このチクチクであそこを舐められるかと思うと興奮が高まっていった。
奈莉は、強く握って自分の股間に寄せてきていたと違う啓吾のもう片方の手をCカップ弾力のある胸に持っていった。そして薄いパジャマの上からだったが啓吾の手ですでに固くなってきた乳首の先端の平地を擦った。二度三度と擦るともうダメだった。快感のあまり奈莉は我慢していた吐息を小さく漏らした。
「あん、、、あん、、、、、、」
 そして、啓吾の手をパジャマの裾から胸元へ入れて乳房に導いた。弾力に満ちた三十三歳の奈莉の美しい乳房が啓吾の手の中にあった。啓吾の手は自然に奈莉のコリっとしてきた乳首をつまみスリスリと優しく擦った。
「ウッ、、、、、、」
 奈莉は堪らなくなって子供たちの寝室へも聞こえるようなよがり声をあげそうになったが、我慢した。しかし、乳首への愛撫を繰り返されて我慢しきることが出来なかった。奈莉は手で口を押さえながら声を押し殺すように漏らした。
「ああん、、、、あんあん、、あ〜ん、、、」

 と、そのとき啓吾が、
「もう、寝ようか?」
 奈莉はお誘いを受けたのだ、と思い可愛く頷き、これまでもそうだったように二人で順番に歯磨きをして先に終わった奈莉はベッドルームに行き啓吾を待った。
 歯磨きを終えベッドに横たわった啓吾は蒲団をかぶった。奈莉はそこに身体を滑らせていった。
 すると、啓吾はするりと向う側へ寝返りを打ち、
「またにしよう」
と言った。
 奈莉は完全に目の前のご馳走を取り上げられたのだった。唖然とした。またも、だった。そして憮然として、
「まてって、いつなの?
そうやって、また、またって、いつまたの機会はくるの?
ねえ、言ってよ!この間も努力するっていったじゃない。
またって。いつよ?ねえ?」
 一年間も同じようなことがあり、奈莉が啓吾に「それじゃあ、別れましょう」と、言葉のはずみはあったがそう言って詰め寄ったとき、啓吾は奈莉の身体を愛する努力をすると言ったことが有った。そのことを奈莉は持ち出して言ったのだ。
 啓吾は、
「まただよ、またでいいだろ?」
とまた言った。
 奈莉はもう我慢が成らなかった。
「わかったわ、じゃあ、浮気してもいい?いいのね、そうさせてもらいます!
あなたに迷惑はかけないわ。わたし、浮気します!」
 ついに奈莉は切れてしまった。自分のベッドに戻り蒲団をかぶって向こうを向いた。腹立ちは紛れなかったが寝るしかなかった。
 啓吾は圧倒されて奈莉の方を向いたが、あちらを向いて怒りを湛えている奈莉に何も言えなかった。
 このとき啓吾が何も言えなかったし、言わなかった。それは本気で浮気に走るような、そこまでのことにはならないだろうと高をくくっていたのかもしれず、単に考えるのが面倒くさかったのかもしれない。しかし、このことが啓吾にとっては小さなことだったかもしれないがその後の家族の行く末が大きく変えることになった。


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