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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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逆転する関係@-3

しばらくして、空いた皿をシンクに由美香が下げた時だった。

後ろから、今日の進路指導室での出来事のようにーー拓真に抱きしめられる。

「分かってますよね。今日俺が、なんで来たか」

「ーーあたしに拒否権、ないってことよね」

由美香は唇を震わせながら聞く。
拓真は由美香の体を抱きしめたままで、答えなかった。

「ーー分かった。電気、消させて。あと避妊もして。それなら、かまわない。……ゴム、ある?」

由美香は、諦めたように聞いた。

「ありますよ。俺、ナマでしたことないです」

苦笑いしたような声が背後からする。

由美香は力の弱まった手を振りほどくと、電気を消して、ゆらゆらと和室の方へ向かった。

ダイニングキッチンの常夜灯の中で、由美香はベッドの布団を剥いで、マキシワンピースを脱いだのが拓真にはわかった。
体を恥ずかしそうに隠しつつ、ベッドの上にゆっくりと腰を落として、キッチンに立つ拓真を見上げた。

ーー早く終わらせろ、ということなのだろう。

拓真もそれを見て、和室のほうへ大股で歩き、我慢できなさそうに服を脱ぐ。
ボクサーパンツだけの姿になると、由美香の体を押し倒した。
由美香は恥ずかしそうに、剥がされた布団を引っ張り、二人の体にかける。

拓真は由美香のメガネを取って、枕元に置くと、顕になった額にキスをする。
さらには、シャワーを浴びてさらさらになっている由美香の背中を抱いて、引き寄せるようにすると、唇の中に舌を差し込む。

先日翔と分かちあったそれでなく、今は自分だけのもの。

ずくずくと、股間に熱が集中して、由美香をすぐさま自分の獲物として食べ尽くしてしまいたかった。

背中を撫でただけで、跳ねる体。
由美香の右肩をベッドに沈ませるような体勢にして、拓真は後ろに回ると、由美香の腰に左手を置いて、背中に舌を這わせる。

「は……んっ、んんっ」

右手は下着越しに臀部に添えて、さわさわと指先で撫でる。
そして左手は、柔らかな腹へ、さらに指先を蠢かせて、胸元へと滑る。

「は…ぁ……はぁ……」

手を、舌を動かす度に由美香の吐息が荒くなる。
由美香の肩が丸まって、前かがみになる。

女性の割に背の高い由美香だが、体は細くて、折れてしまいそうだった。

「あ、……んっ」

顕になった左耳に唇を寄せると、背中を舐めている時とは違う声を出す。

「この間も思いましたけど、耳、敏感ですよね」

「ぅ……あ、この間のことなんて、思い出さないで……」

「俺とセックスするの嫌だと思うけど、せめて気持ちよくなって欲しいから。気持ちいいところ、きちんとしてあげたい」

耳元で、低い声で囁く。
そして、耳にねっとりと舌を這わせて、由美香の柔らかな胸と、臀部を優しく捏ね出した。

「あ、……ん、だめ、ん、ぅ」

「だめって……痛い?」

「いた……くない……けど、ん、んぅ……っ、や、嫌……ぁ」

嫌だと抵抗しながら、由美香の体がぷるぷると震えている。
枕に顔を押し付けて、必死で声を抑えているようだった。


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