初体験-1
(セックス…)
セックス、SEX…、今までどれだけその淫美な響きに胸をドキドキさせて来ただろうか。辞書でその単語を調べ、それを読み頭の中で膨らませて来た健斗。辞書に書いてあった事が今から現実になる…。姉が口で雄々しくしてくれたペニスがいよいよ女を知る瞬間に欲望を募らせる。チュパチュパと口で愛している姉が次第に性の対象に見えてくる。
(ああ、ヤリたい…、セックスしたい…、姉貴に入れたい…)
視線にそんな欲望が込められる。弟の欲望の眼差しは日菜にも伝わった。いつまでもフェラチオをしている訳にはいかない。どこかで勇気を出して健斗を誘わなければならない。どこかで勇気を出さなければならない、そう思い緊張していた日菜。だがそれは今だと感じた。
(しよう…)
日菜は覚悟を決めた。弟に、世界で1番愛している男に処女を捧げる覚悟を。日菜は健斗の目に視線を上げ、ゆっくりと口からペニスを抜いた。
「健斗…、しよっか…」
その声は少し緊張で震えていた。
「う、うん…」
健斗も声が上ずる。日菜は健斗の足にギュッとしがみつくように抱きついた。
「あ、姉貴…!」
健斗は日菜をベッドに押し倒す。
「姉貴…、姉貴…」
ベッドに倒れた日菜に、我を忘れて抱きつく健斗。日菜は健斗の背中に手を回し、優しく撫でた。
「来て…、健斗…。」
「う、うん…」
健斗はゆっくりと上体を起こす。すると自ら勇気を出して股をゆっくりと大きく開く日菜。そんな姉の姿を脳裏に焼き付ける。
「姉貴…」
健斗は腰を日菜の股座に寄せる。ビチョ濡れの女性器に反り勃った男性器が同時に目に入る健斗は、いよいよこの瞬間が来たんだと思い胸をドキドキさせたが、何故かと思うぐらいに、急に緊張に襲われた。
(ヤ、ヤバい…、どうしたんだよ!今までビンビンだったじゃないか!何でこんな時に…!)
慌てて右手でしごくが、萎えが止まらない。健斗は緊張からどんどん勃起力を奪われて言った。
(カッコヤバい、姉貴にガッカリされちゃう…!おい、勃てよ!勃ってくれよ!頼むから!)
健斗は焦り、無我夢中でペニスをしごく。が、悔しいぐらい衰退が収まらない。
(何だよ…!何なんだよ!)
言う事を聞かない愚息に腹立たしささえ覚えた。もう少し、もう少しで日菜とヤレるのに…、そう焦りながらペニスをとにかくしごいた。