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前立腺検査から
【その他 官能小説】

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前立腺生体検査-1

小田先輩から前立腺癌であることを聞かされてショックを受けた私は、会社の健康診断の時に自己負担でPSA検査を受けました。するとしばらくして産業医から呼び出され、「この前前立腺のPSA検査を受けられましたよね。」 「は、はい。私ももう55才ですからそろそろかなあって思いまして。」 「はあ、いいことですよ、日ごろから健康に気を遣うのは。ただこの前の血液検査の結果ですが、PSAの値が年齢の割にかなり高いんですよ。」 「え!ほ、本当ですか?」 「はあ、これ、PSAのところ7、3って書いてあるでしょう?普通はお宅ぐらいだと3、5から4以下が正常値なんですよ。だから一度専門医に行って生体検査を受けることをお勧めします。」 「え〜!ぼ、私、癌ですか?」 「あ、いや、癌とは限りません。4〜10くらいで生体検査をして大体10人に2人、ま、20%の確率で癌が見つかっています。」 「え!僕7、3ってことはその二人の可能性があるって言うことですか?」 「はあ、そうかもしれないしそうでないかもしれない、今は何とも言えません。だからすぐに生体検査をされた方が良いですよと勧めている訳です。」 はあ、なるほど。」 「ま、もしも癌が見つかったとしても他に転移がなければ大丈夫ですよ。進行の遅い癌ですからね、ゆっくりと治療して行けば完解しますよ。ま、10年先の生存率が98%ですから。他の癌に比べれば慌てる必要はないですよ。」 「は、はあ、じゃあ、あのう紹介状をお願いします。」 「はいはい、じゃこれから書きましょう、いつがよろしいですか?」 「はあ、じゃあ、来週の月曜日にでも。」 「じゃあ、来週月曜日に予約を入れておきます。これを持って行ってください。」 「はあ、ありがとうございます。」
(はあ〜あ、この前先輩の話を聞いたばかりだったのに、まさか自分まで・・・。トホホ。帰ってかみさんに言ってみるか。)
この日夕方家に帰ってかみさんにそのことを話して見ました。「え!そのPSAって信用できるの!」 「あ、うん、お前には言ってなかったけど、この前小田先輩と飲みに行った時にその話が出たんだよ。先輩そのPSAの値が異常に高くてさそれで検査したら癌が見つかったって。」 「え〜!それを何故その時に私に言わなかったのよ!小田先輩って私たちの結婚式や子供の出産のときにも凄くお世話になっているじゃん!」 「そ、それでさ、まあ、進行の遅い癌だから日常生活を送りながら抗がん剤や放射線治療をするらしいよ。」 「はあ、そうなの、仕事もできるんだ。」 「まあ、副作用で大変らしいけどまだ仕事を続けながらやっていってるらしいよ。」 「そう、まだあたなは癌と決まったわけではないんでしょう?その生体検査って言うのを受けてからの話でしょう?」 「うん、そうだね、だから明日、有休を貰ったから病院に言って相談してくるよ。」 「そうね、早い方が良いわね。」

次の日私は紹介状を持って総合病院を訪ねました。泌尿器科の待合で待っていると、ほとんどは私よりはるかに年上の70〜80以上の男性や女性が待っていました。私の様に50代は全くいませんでした。受付をすると検尿と血液検査があってそれからは待合で待っていました。(はああ、嫌だなあ、今まで病院なんてほとんどかかったことがないのに・・・。かみさんが出産の時に入院していたけどその見舞いに来たぐらいだもんなあ、嫌だなあ。)と思って自分の順番を待っていました。
すると自分の予約番号が液晶に表示されたので立ちあがると診察室の中から看護師さんがカルテを持って、「え〜!126番の山田浩介さん。」 「はい。」診察室へどうぞ。
綺麗な女性の先生が机の上の液晶を見ながら私の方を向いて、「え〜と、PSAがお歳の割に高いですね。ちょっと心配です。ま、10までの方で癌である確率は20%ですからみんながみんな癌だというわけではないんですが一応生体検査をお勧めしますけど。」 「はあ、実を言いますとつい最近私の先輩が生体検査の結果が癌だったそうなんで・・・。」 「はあ、その20%のほうでしたか・・・。山田さんもねえ、どうです、受けることをお勧めしますけど。」 「はい、妻も受けろと言っていますのでよろしくお願いします。」 「そうですか、よかった、ま、受けてもし癌だったとしてもそう慌てる必要はないですからね。じゃあ、何時頃がいいですか?一応検査入院で一泊してもらわないといけませんので。」 「え!一泊二日ですか?」 「はあ、検査後にいろいろ問題が発生してはいけませんので一泊はしていただきます。」 「はあ、そうですか、分かりました。私は何時でもいいですけど、有休を貰いますので。」 「は、そうですか、じゃ、来週の月火でしましょうか?月曜日の朝、9時には一泊の用意をしてきてください。ま、入院に必要なことはこれから看護師が説明しますので。」 「はあ、おねがいします。」その日はレントゲンや心電図、MRIでいろいろ調べられて家に帰りました。
私は家に帰ってからネットでいろいろ調べました。だって生体検査でどんなことをされるのか説明を受けたけどほとんど上の空で耳には入ってこなかったので。
「お尻から器具を入れてエコーを撮って、それから12本の針を前立腺にさして細胞を取ってそれを培養して結果を見る。」(え〜!お尻から器具?12本の針!え〜!怖い!ど、どうしよう?怖い!痛いのかなあ?嫌だなあ、今更断れないし・・・。)なんて、トホホな状況で当日を迎えました。
朝9時に病院へ行くと受付で、「はい、山田浩介さん、間違いないですか?じゃ、とりあえず入院の手続きをしましょうか?」と一泊で止まる4人部屋に案内され、「はいここが山田さんのベッドです。この部屋着に着替えてくださいね。はいどうぞ。」とカーテンで隠してくれましたので、僕は作務衣のような部屋着に着替えました。「着替えました?」 「はい。」 「じゃ、これから、点滴をしますからね。」 「え!点滴?」


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