楽しい宴-1
どうやって家に帰ったか覚えていない。
家に帰り、家族となるべく顔を合わさないようにしたのは覚えている。
わたしはお風呂に入り…自分の部屋に行くと、そのまま気を失うようにして眠ってしまった。
この日から、わたしの学校生活は地獄へと変わってしまう。
部活の合間の1人の時を狙って、先生に当たり前のように身体を触られるようになった。
「どうだ黒川?トウマとキスをした場所で先生と大人のキスをする気分は?」
洗い物をしていると急に手洗い場の影に引っ張られ強引にキスを迫ってくる。
大声を出したいのに誰かに気づかれるのが怖く何も出来ない。
「ん゛ッ!んんんぅ!んうう!!」
先生の粘り気のある舌がわたしの顔を舐め、口の中に入ってくる……。
嫌で堪らないのに、力で抑え込まれ逃げることも助けを呼ぶことも出来なかった。
「…トロけた顔しやがって…そんなに先生とのキスがいいのか?」
「んううッ!!んううッ!!」
必死になって否定しようとするが両手で顔を持たれキスで口を防がれる。否定さえも許してはくれない。
とうま先輩やサッカー部のみんなが校庭で練習をしている中、わたしは身体をまさぐられ、舐められ…先生の気のすむまでイかされる。
「お前はどこを触っても反応するな」
にやにやと目を細め、わたしの顔を覗き込み触りながら反応を楽しまれる。
(嫌なのに…!嫌なのに…っ!!)
どう耐えようとしても声が出たり、身体が反応してしまう。
「黒川…先生はな、お前が気持ちいいようにこうやって…イかせてやってるんだぞ?」
部室で…ズボンとパンツをずり降ろされ、壁に手をつき立たされたままアソコを虐められる。
「ほぅら…2本目の指も入りそうだ…こんなにエロイ汁を溢れさせて…」
「じゅるるるるっ!!!」
「ん!!んーーーーッ!!!」
手で口を押えるが、アソコを強く吸われたことで声が漏れてしまう。
足がガクガクする。全身の力が抜けてしまう。
「おっと!またイったか?…ははっ!立っていられなくなったか!」
「しょうがない奴だ、動けるようになったら校庭に戻るんだぞ?w」
部室の長イスに寝転ばされ、先生が去っていく。
(もう…もう耐えられない…)
最初に先生に犯されてから一週間、挿入こそはしてこなかったが毎日こんなことをされ、わたしの精神状態は限界だった。
誰かに相談したくても、わたしの身体を弄ぶたびに動画や写真を撮り、そのたびに脅される材料が増えていく。…それでも後数日でお盆休みになり部活が少しの間休みになる。それだけを考え、耐えることにした。
「あず、今日寄り道して帰らない?」
とうま先輩が声をかけてくれる。
今日はお盆前の部活最後の日、やっとこの日が来た。
「う、うん、そうだね…ゆっくりして帰りたいな…」
とうま先輩には、もちろん先生とのことは言っていない。
この時のわたしは何をどうしたらいいのか、もう正常な判断を考えることが出来なくなっていた。
先生に身体を触られるたびに先輩を裏切っているような気持ちになる。
「よかった、あず最近元気なかったからさ…休みの間いっぱい遊ぼうな!」
くったくのない笑顔でそう言ってくれる。
「……うん」
その眩しい笑顔が今のわたしには痛い。このまま何事もなく今日の部活が終わるのを祈るしかない…が、やはり先生はそうさせてはくれなかった。
「あずちゃん見〜〜っけ♪」
(……え?)
部活が終わるお昼前、部室の掃除をしていたわたしは急にそう呼びかけられた。
「かえで先輩?」
かえで先輩はとうま先輩と同じクラスでサッカー部員だ。
少し乱暴で不良っぽいところがあるので、わたしが一番苦手な部員と言えるかもしれない。
そのかえで先輩は、にやにやと笑いながらわたしに近づいてくる。
「ど、どうしたんですか?先輩…?」
表情がこの前の先生を思い起こさせる。
顔は笑っているが、どこか瞳がぎらぎらし、わたしの身体を舐めまわすような視線を感じる。
「せ…んぱい…?」
気がつけば、部室の隅に追いつめられる形になっていた。
「あずちゃんさ〜この前せんせーにヤられてたよね?ww」
……一瞬、何を言われたかわからなかった。
それほどまでに楽し気に言われる。
「え……」
「オレさぁ、せんせーの表情が気になってお前が倉庫に呼ばれた時に覗いたんだよね」
「ほら、高いとこに窓あるじゃん?」
「なかなか出てこないし、窓によじ登って中覗いたの、いや〜興奮したわ〜w」