投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

忘れさせてあげるの最初へ 忘れさせてあげる 636 忘れさせてあげる 638 忘れさせてあげるの最後へ

どうしたの?-1

句美子と詩織が客間に入ると
おさむは句美子達の顔をみるや泣き出してしまう

「わ ど、ど、どうしたの?」
「いきなり泣き出すなんて…どういうこと?」

慌てる句美子と不審に思って優美を見る詩織
詩織の視線にいたたまれなくなって
優美が白状すると

「おばさん ただでさえ不安定になってるのに…」

ますます優美を責めるようにきつい視線になる詩織と
句美子はあわてておさむを抱きしめつつ

「だいじょうぶ だいじょうぶだから しばらくこうしていようね」
「う…うぅ…ひっく…うん」

句美子はゆっくりと
おさむの向きを変えていき自分の胸に
顔をあたるようにだっこしていくと

「少しは落ち着いた?」
「うん」

句美子の胸の中でただじっとしているおさむを
頭を撫でながらずっとだっこしたままでいる句美子を見て
詩織は句美子に話しかける

「疲れない?」
「うん へいき わたしの膝の上に乗ってるけど
 おさむくん自体 重くないし」
「ゆきちゃんだけでも困るというのに…」
「そうだね はぁ…」

詩織の呟きに句美子も相づちをしつつため息を漏らす
二人をみていて
優美は相当落ち込んでる様子

おさむは句美子を見上げると
なにかを訴える様子で句美子を見つめる

「どうしたの?」

句美子はおさむの向きを変えて
足で空書出来る姿勢にすると

なにかたべるものつくって

「え? 今から?」

かんたんなものでいいから

「おばさん なにかあります?」
「あ うん 昨日の残りなら…まだ唐揚げはあるけど」
「おさむくん からあげだけでいい?」

うん くみこちゃんのかいじょなら
なんでもいい

「もう…わたしに食べさせて貰いたいだけ?」

だめ?

「しょうがないなぁ…一人で座る?
 それともしおりちゃんにだっこしてもらう?」

しおりちゃんに

「しおりちゃん いい?」
「うん 今日はくみこちゃんだけだと思ってたから
 それは嬉しい」

句美子は詩織におさむをわたしてから
優美と一緒に台所に向かう
詩織はおさむをだっこしつつ
頭を撫でて

「おさむくん 少しは食べる気力でたの?」

くみこちゃんにたべさせてもらいたいから

「それ わたしやきもちやいちゃうよ?」

ごめんなさい

そばに優花も座っていて
優花はおさむの左足を手で握りながら
黙っている

ゆかちゃんも
きょうはなにもしなくてごめんなさい

「ううん それはいいから
 おかあさんがよけいなことしちゃって ごめんね」
「いつも思うんだけど ゆかちゃんって
 5歳なの?」
「5さいだよー?」
「おとなびてるから」
「えへへ」

ほんとは
あしたもたべさせてもらいたい

「え? くみこちゃんに?」

できたら

「それはむずかしいよ」

うん わかってるからいわない

「そっか そう言えば明日の料理教室は
 なにつくるんだろう?」

そこに台所からふたりが戻ってくると
句美子は詩織の隣に座りつつ
おさむの口に唐揚げを入れていく

「あつくない?」

うん へいき
くみこちゃんのかいじょ

「わたしに食べさせて貰いたいだけというのも
 こまったちゃんだけど
 それで食べる気になってくれるなら うん いいかな」
「くみこちゃん そう言えば 明日 何作る予定なの?」
「そう言えば おばさん 明日は?」
「あ 何も考えてなかった おさむくんに
 やらかしてしまったこと考えてて」
「「おばさん…」」

句美子も詩織も
なんていっていいかわからなくなる
気を取り直して句美子は詩織に

「しおりちゃんは何作ってみたい?」
「うーん ラーメン チャーハンと作れるようになったし
 あ そうだ おさむくん なにたべたい?」

え? にちようび?

「うん 日曜日 お母さんと一緒に作るだろうけど」

たまごやき

「たまごやき…くみこちゃんは出来るんだよね」
「うん はい、あーん
 おさむくんの好きな卵焼きは砂糖たっぷりの
 あまいもの」
「しんちゃんもすきそうだし たまごやきでいいよ」

優花もそう言ってくると
優美は

「ちょっと待ってて 卵焼きも残ってるから」

台所に行き卵焼きをとってきて
詩織にわたす
詩織は卵焼きを受け取ると食べてみる

「こんなに甘いものなのね おさむくんの好み」
「うん 作ってみたい?」

句美子は詩織に確認すると

「うん やってみたい」
「わかったわ 明日は卵焼きにしましょ」

優美も了承する

「もう少しあるよ? あーん」

句美子はおさむに唐揚げを食べさせつつ
おさむの顔色などをチェックしていた

(顔色は悪くなさそうだし
 食欲は…わたしなら食べるって うーん…
 家で食べないのはだめだから
 ちゃんと叱らなきゃ)


忘れさせてあげるの最初へ 忘れさせてあげる 636 忘れさせてあげる 638 忘れさせてあげるの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前