ラブジュース溢れすぎて-1
布越しとはいえ、三つの指にクリちゃんを摘ままれしごかれて、レイの頭のなかは真っ白になり、そしてピンク色の突風が吹いた。逃げようとしても、背中は渡部の右腕にがっしりと抱かれていた。
あっ、ああん、と大きな声を出して耐えるしかなかった。
ヴァギナからは愛の泉が溢れ出ていた。
渡部は、レイちゃんの花の芽だ、うれしいよ、と言いながら執拗に、とんがりクリちゃんを愛撫した。
「レイちゃん、痛かった? 痛くなかったでしょう」
レイの呼吸は荒い。瞳は潤んでいる。
「すごく感じたの」
「ショーツ、けっこう濡れてるね」
「言わないで」レイは渡部を睨みつけた。
唇にキスをして、小さな乳房を揉む。
「レイちゃんの大事なところをじかに撫でたい」
レイの表情はこわばった。
じかに撫でていいでしょう、と言ってから、渡部の指は、おなかを撫でて、臍の下を這って、ショーツのゴムを潜った。
「今度にして。お願い」少女は嘆願する。
「だいじょうぶだから」
少女の若草を指は這う。
「いい感じだ。ふさふさしている」
レイは股をきつく閉じているので、渡部の指は進めない。
「脚をゆるめて。そっと撫でるだけだから」渡部はレイの恥毛を確かめるように撫でている。
わたしも愛撫されることを望んでいるのでは?
レイは閉じていた脚をゆるめる。指は下りてきた。
「あっいや!」
レイのからだはずり上がる。渡部の指はふいにクリトリスを擦ってきたのだ。
指はショーツのゴムから外に出てしまった。
「ごめんね。もっとやさしくするから」
レイの脚を大きくひらけさせ、指はふたたびゴムを潜った。
荻窪東高校の教諭、三宅勝徳は高円寺駅前の焼き鳥屋にいた。
三宅は考える。レイの家は高円寺北四丁目の馬橋公園の近くだったな。焼鳥を食べ終わったら三丁目から四丁目をぶらぶらしてみるか。レイにばったり会えるかもしれない。
しかし、レイに偶然会ったとしても、所詮、高嶺の花だ。どうすることもできない。レイの弱みを握ることができれば話は別だが。
三宅は卑屈な男で、性欲が人一倍強かった。三原レイに恋焦がれていた。狂おしいほどレイが好きだった。その気持ちは暴走に繋がった。犯罪に走ったのだ。ひと月ほど前、土曜日の午後、三原陽一・宅(レイの家)の庭に忍び込んで、物干し竿からレイのハイレグショーツを盗んだのだ。
さいわい誰にも目撃されなかった。天の救いか? 三宅はときどきレイのショーツを引き出しから取り出して、眺めながら妄想に浸っていた。
渡部は指の腹で、レイの秘部を愛撫していた。乙女の赤らんだ窪地だ。
「レイちゃん、濡れてるよ。気持ちいいんだね」
「恥ずかしい……」
「レイちゃんも、ぼくのオチンチンに触ってみる?」
「えっ? ああ、アゥん」少女は喘ぐ。
渡部の指は、少女が感じるところを探っていた。
ビラビラのまわりに触れられると、心地よい快感が走る。ソフトな快感だ。小陰唇と呼ばれるビラビラに触れられると、苦みを含んだ、濃いめの快感にからだが貫かれる。
「レイちゃん。割れ目のなかに、指入れていい?」
「怖いの」
「怖いって?」
「これ以上、感じるのが怖いの」
「ちょっとだけ。レイちゃんの赤い窓を調べたいんだ。そっと調べたい」