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先生は僕らの女王様
【教師 官能小説】

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崩れた均衡@二人の男からの愛撫-4

何とか体を押し返して「やめて」とはっきり告げる。

はぁ、はぁ、とお互いの息は荒い。

「おしまい。また職場でも会うんだよ? 仲悪くなるの、やだよ」

寝ているふたりを起こさないように、だがはっきりと、由美香は伝える。

「ーー瀧岡先生が……っ、彼氏と別れるのが悪いんじゃないですか…!」

「え、何言って……っ。ま、待って」

また唇が塞がれ、先程よりも激しく口腔内を翔の舌が這い回る。

「ん、んぅ、……んっ」

さらには背中に回された手が、臀部の辺りまで滑る。
キスされながら、臀をめちゃくちゃに揉まれ、びくんと体が仰け反る。

「堀尾……く、んっ……」

何とか唇を離して、か細い声で由美香は翔の名前を呼んで抵抗する。
だがすぐに唇を塞がれて、その声はかき消されてしまった。

そして、臀部を揉む手は、ボディラインを確かめるようにしながら胸元に伸びる。
由美香は下着をつけていなかった。

しかも、大きくはなくとも、若い肉体とは異なる熟れたそれーー
翔は左手でそれに触れた瞬間、本能的な興奮とは異なって、胸の高鳴りを感じてしまう。

やめさせようと、由美香は左手を掴むが、当然やめてくれはしない。
キスをしながら、ぐにぐにと胸の形が変わるほどに、翔はそこを揉みしだく。

「何で、下着……つけてないんですか……やばい」

思わず唇を離して、由美香の耳元で吐息を荒くさせながら、勝手なことを言う。

「は……っ、ぅ」

左手の人差し指で、翔が胸のいただきを弾く。
揉まれ、固くしこってしまったそこを弾かれると、由美香の腰に寒気が走り、思わず声を上げそうになる。
由美香は翔の左手から手を離し、右手で口を覆い、首を横に振った。

「瀧岡先生、両方したら……どうなる……?」

「や、……め、て……っ」

蚊の鳴くような声で抵抗するが、右手も乳頭に添えられ、ゆっくりと両胸の頂きを人差し指で弾かれる。

ふーっ、ふーっ、と手の隙間から、由美香の息が漏れて、体がびくびくと震える。

「体……震えてて、すごい。彼氏……こんなにエロい体、何で……手放しちゃったんだよ……」

耳元で囁かれたのち、べろり、と耳たぶから軟骨にかけて舐めあげられた。

「ーーぁあっ」

思わず声を上げて、由美香はやめてと懇願するように首を横に振る。

「声、出ちゃ……うから、そんなに……触らないで………も……ぉ、やめて……」

「気持ちよくなくても、嫌でも、声出ちゃうんですか……?」

「そ、そんなひどいこと、言わないで……。や、やだぁ……っ。バレたら、困る……っ」

「エロいところ、見られるのが嫌……?」

興奮して、理性的な判断が出来ない翔は、はぁ、はぁ、と息を荒くさせながら尋ねる。

「ん、んぅ、……堀尾くんが、ひどい人だっ……て、思いた……くな……い……し、思われたくない」

どくん、と翔の胸が拍動する。

こんな状況でも、由美香は人のことを思いやるのか。


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