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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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すれ違い-1

# 109 すれ違い

「あ、もしもし? ゆき?」

 慌てて電話に出ているのだろうか。なにやら雑音、そしてゆきの咳払いが聴こえる。

「……ゆき? もしもし……?」
「もしもし」
「あ、ゆき……だ、大丈夫? 掛けなおそうか?」
「ううん、大丈夫。なに? どうしたの?」
「あ、ああ。ゆき、今どこ?」
「ごめんね、今ちょうど荷物の整理してたから慌てちゃった。でももう大丈夫。なに?」
「そっか。いや、俺も朝バタバタだったから、何かうちに忘れ物とかはないかなって……」
「とりあえず大丈夫。ありがとう」
「今どこにいるの?」
「ホテルだけど」

 ホテル。では私が今いるカフェの目の前に並ぶ窓のどこかに、ゆきはいるのだ。考えただけで切なくなる。

「仕事は休んだの?」
「うん」
「そっか。ホテルは気の済むまで使えばいいから、あとお金も……」
「ううん。いつまでも甘えられないよ。なるべく早く部屋探しするつもり。お金も自分の口座があるから気にしないで。ありがとう」
「お義母さんには会えた?」
「うん。私からも簡単に事情は伝えた。ありがとう」
「そこにいるの?」
「ううん。もう帰った」
「じゃあ今はホテルの部屋に一人?」
「……え?」
「あ、いや……今は一人?」
「あ、うん」
「あのさ、俺もまだ頭の整理ができてなくて……」
「うん」
「離婚……とかの手続きも全然わからないし、これから調べてやってく」
「うん」
「子どもたちの様子はときどき伝えるようにする」
「うん。ありがとう」
「また連絡する」
「うん」
「それじゃ、また」
「うん。じゃあね」

 通話を切ると、スマホの壁紙に設定したままのゆきの写真が目に入った。幸せそうなはにかみ笑いを浮かべこちらを見つめている。
 電話の向こうのゆきの声は、冷たく、無機質だった。
 昨日の今日で無理もないと思う。十六年間連れ添った夫との最後の夜、ゆきは私に何度もレイプされたのだ。

  *

 夫からの電話は、最後の手紙と同じく事務的な話ばかりですぐ終わった。

「電話、大丈夫だった?」
 ゆきの背後から、Wが声をかける。
「はい。ちょっとした連絡事項だけなので……」
「私にも力になれることがあったら遠慮なく言ってくれ。協力は惜しまないから」
「ありがとう……ござい、ま……す…………っんふぅ……!」

 男女の衣服が乱雑に散らばるベッドの上で、ゆきは全裸で四つん這いになっていた。
 突き出した尻は、すぐ後ろでやはり全裸のWにがっちりと鷲掴みされている。
 ぴたりと密着した二人の下半身。
 そして――。

「すまなかった……。こんな状態のまま電話に出させてしまって……」

 ゆきの肛門には、Wのペニスが深々と突き刺さっていた。

「いえ……私も……慌てていたので……っ……ん!」

 Wが腰を使い始めた。

 ネチ――――――、ニチョ――――――、ネチョ――――――。
 ニチ――――、ネッチョ――――、ネチ――――、ネチョ――――。

 音ははじめはゆっくりと、時間とともに速く、せわしないものへと変化していく。
 本来なら小さく慎ましく咲いているゆきの尻穴は充血で真っ赤に染まり、肛門から放射状に広がる無数の皺はギチギチに引き伸ばされている。
 痛ましく変形した人妻のアナル。禁断のその穴に出入りを繰り返す男のペニス。

 ニチャ――、ネチョ――、ニチ――、ネッチョ――、ネチ――、ネチョ――、ヌチュ――、ネチョ――。

 粘り気を帯びた粘膜の擦れ合う音。
 やがてその音に、女の声が混ざり始める。

 パン、パン、パン、パン――、パン、パン、パン、パン――。
 ニチャ――、ネチョ――、ニチ――、ネッチョ――、ネチ――、ネチョ――、ヌチュ――、ネチョ――。
「ん……! んん……! ん……! んん……!」

 美しい女性部下が、男性上司に肛門をレイプされているのだ。
 いや、いっさいの抵抗を見せない女性との性行為はレイプと言えるのだろうか。その行為で女が股間を濡らし喘ぎ声を上げたなら、それはレイプなのだろうか。少なくとも今この光景だけを切り取れば、ベッドの上はセクシャルな悦楽に満ちている。

 パン、パン、パン、パン――、パン、パン、パン、パン――。
 ニッチャ――ネッチョ――ニチ――ネッチョ――ネチ――ネッチョ――ヌチュ――ネッチョ――。
「ぁん……! んん……! ぁん……っ んっ……! ぁん……! ふん……っ ぁん……! んん……! んふ……っ んん……!」

「Oさん、すまないが……アナルの中にも……射精(だ)させてくれ」
「ぁん……! ふん……っ ぁん……! んん……!」
「いいか……?」
「……はい、どうぞ…………んふぅ……! ぁん……!」

 二人はすでに一度、膣内射精(なかだし)セックスを済ませている。射精前、Wは「ピルは飲んでいるね?」と声をかけ、ゆきの子宮へ精液を注ぎ込んだ。射精したペニスを女の口に咥えさせ復活させると、今度はゆきを裏返しアナルへ挿入してきた。
 夫から電話がかかってきたのはちょうどそのときである。

 後ろからWに突かれて揺れる人妻のヒップ。
 ひと突きごとに、淫らに開花したゆきの花びらから膣内射精(なかだし)された精液がブジュリと卑猥な音を立て漏れ出てくる。女性器から精液を垂れ流しながら、肛門にペニスを抜き挿しされているゆき。人妻の可憐な喘ぎ声がホテルの一室に響く。

 パンパンパンパン――、パンパンパンパン――。
 ニチャ――ネチョ――ニチ――ネッチョ――ネチ――ネチョ――ヌチュ――ネチョ――。
「んふっ……! ぁふん……! っぐ……! ぁ……んっ……! ぁん……! んん……! んふ……っ んん……! ふん……っ ぁん……!」


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