あの男との出会い-1
梅雨が明け、街路樹の蝉が騒々しく騒ぎ始めました。深い緑色の葉の間から零れる日差しにさえ、肌をピリピリと刺激する熱を感じるようになりました。
あの日以来学校で何度か須藤君とすれ違いましたが、彼は相変わらず素敵でした。いつも周りに二、三人の友人を引き連れて、堂々たる所作で歩いていく彼の姿から、女子達から人気を集めている理由が良くわかりました。
すれ違う時に彼は、視線を下に落としながら、誰にも気付かれないように微かに私を目で追いました。そして私も同じようにしていたのだと思いますが、それは彼に対する思いからと言うよりは、全てを見られていると言う恥ずかしさが、そうさせたのだと思います。
「好きだ。好きだ。好きだ。貴方はいつ迄待てるのかしら?」
試験も終わり、夏休みまで残り一週間を切りました。教室はもうお休みモードで、気怠い授業が続いていました。そんなある日、私の耳にある噂が飛び込んで来たのです。
「三組のユミコ達って、エンコーしてるらしいよ」
ユミコ達と言うのは、ユミコを中心とした三人組で、ネイルやメイクはギャルでは無かったのですが、スカートの短さでは誰にも負けないような、校内でも特に目立った人達でした。そして彼女達の破天荒な振る舞いから、いつも様々な噂が飛び交っていたのです。
「誰が一番男子生徒を食う事が出来るか、三人で競争してるらしい」「最近は4Pにハマっていて、三人で一人の男子を食べるらしい」などなど。しかしそれらはあくまで噂であり。真相はみんな知りませんでした。
私は学食で一度声を掛けられて、少し話をした事がありましたが、その時は結構普通に良い子達だな?と感じました。
「え〜 又噂でしょ〜?」
「いやいやこれはマジだって! マルがセンター街で見たんだって! 最初三人で立って話してたんだけど、一人のおっさんが話しかけて、朱里が一人でおっさんと円山の方に歩いて行ったんだって」
私はドキドキしていました。知らないおじさんとセックスする。私の脳裏に、私の広げた股の間に、知らないおじさんが顔を埋め、いやらしいベチャベチャとした音を立てながら、私の股間を唾液だらけにして舐め続けている姿が映りました。
「はっ!」と私は我に帰り、自分の隠れた性癖に驚いたのでした。しかしたったそれだけの妄想で、私のパンティは濡れていました。しかし、
「ふ〜ん。。。」私は興味無さげに頷いて、その場を後にしたのです。
その日家に帰ると、すぐに部屋に鍵を掛けてベッドに横になりました。うつ伏せになり、パンティに右手をあてました。そのまま少し強くパンティをおま〇こに押し付け、もみ込むようにおま〇こ全体を刺激していきました。そしてパンティの湿り気を手に感じると、湿ったパンティを抜き取り、上半身は制服を着たまま、下半身だけが裸の状態になりました。体を横向きにして、上になった足の膝を立て、出来る限り大きく股を広げました。
そして、すっかりヌメヌメとしているおま〇こに、中指、人差し指、薬指の三本の指を押し当てました。そのままヌチャヌチャと音が聞こえるまで回したり、横に揺らしたり、強く押し付けて、三本の指の間から、いやらしい汁が溢れ出るまで続けました。
その状態になったら、人差し指と薬指で大陰唇を、中指の腹の部分でクリを揺らしながら、中指の第一関節を曲げて、おま〇この入口をビチャビチャと音がするように動かします。
そして、おま〇こから溢れ出す雫がピチャピチャ内腿に飛び散り、上り詰めて行く自分を感じた時、私は強手の平全体を、溢れ出す汁に蓋をするように強くおま〇こに押し付けて、静かに息を整えた後、手を股から引き抜きます。
そう。私は未だに、上り詰める事が怖いのです。
あの日、恐怖から須藤君の動きを止めてしまったように、私は上り詰める事、行く事に対する恐怖から逃れる事が出来ないのです。
須藤君とのセックスのあと、私は二週間ほどの間に、三度オナニーをしました。そしてその日が四回目だったのです。毎回、そのまま続ければ、きっと上り詰める事が出来たのだと思えるほど、気持ち良くはなるのですが、どうしてもその先へ行く事を、体が拒んでしまうのでした。
そしてその時いつも頭に思い浮かべていたのは、須藤君が私のおま〇こを舐めまわしている姿でした。しかしその日、知らないうちにその相手が、会ったこともない知らないおじさんに代わっていたのです。
「私は知らないおじさんとのセックスを望んでいるのかしら?」私はふと頭に浮かんだ淫らな妄想を、パンティを履きながら振り払いました。
「あの子達の変な噂を聞いたせいだわ、そんな気持ち悪い事したい訳がないもの」
しかしその瞬間、昔、父に抱きしめられた時に嗅いだ、大人の男の匂いが鼻先をかすめたのでした。
そんな私ですが、翌日には「知らないおじさん」の事はすっかり忘れていました。朝から学校に行き、終わって直ぐにコンビニに入って夜まで働き、疲れて直ぐに眠ってしまったので、思い出す時間が無かったからなのかも知れません。