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甘い調教  「躾けられた三つの穴」
【調教 官能小説】

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あの男との出会い-4


 野宮さんの話を要約すると、彼は元々IT系の小さな会社を経営していたが、離婚後半年ほどで、その若い彼女とも破綻してしまい、その時自分の人生そのものに対する不信感が募り、全てに対するやる気を奪われてしまい、会社を手放してしまった。自社で開発したアプリが、かなりの評判だったので、会社は大手に高値で売れて、働かなくても生きていけるレベルのお金を手に入れた。半年ほど何もしなかったが、働いていないとお金の減りが半端なく、労働で社会に貢献したいと言う思いと重なり、たまたま見つけたコンビニの求人でこの店に入った。そんなお話でした。
 私は何となく納得できた様な、出来ない様な曖昧な気持ちで話を聞き終わりました。そして、彼の話を聞いている間に、何度か父の横顔や後ろ姿が頭の隅を通り過ぎたのでした。

 その日私は、前出しや品出しをしながら汗の引くのを待って、レジに戻りました。
奥のレジでは主婦の山内さんが、レジを打っていました。そこへ着替えを済ませた野宮さんがバックヤードから出て来ました。

「あっ 琴、ちょっとこっちに来て」

 そう言って野宮さんは、商品棚の裏側に行きました。私が後に従って行くと

「あのね、ちょっと言いにくいんだけど、琴の同級生とかで援交してる子知らないかな? もし心当たりがあったら紹介して欲しいんだけど。これ僕のラインID。心当たりが無ければ無視してくれて構わないから。誰にも言わないでね」

 彼は照れくさそうに笑いながら、紙切れを一枚渡しました。そして

「じゃ! よろしく! おつかれ!」
 と言って去っていきました。
 私は呆気にとられて、話の内容が理解できないまま

「あっ お疲れ様です」と言っていました。
 

 その日私は頭の整理が出来ないまま淡々と仕事をこなして、午後三時にバイトを上がりました。取り分け急ぐ必要もない帰路を早足で歩き、逃げ込むように部屋に飛び込みました。ベッドに横たわると、ゆっくり頭の中の整理を始めました。

「野宮さんは、六十歳を超えて女子高生とSEXをしようとしている。あの父の面影を匂わせる六十歳を過ぎた男。一回り以上年下であるはずの父もやはり女子高生を抱きたいと思っているのだろうか? いや、ここで父を引き合いに出すのは間違っている、いかに彼から父の匂いがするからと言って、二人は全く別の人格なのだから。とにかく、私はどうするべきなのかしら?」

 私はスマホを開いて、ラインのトークルームの中にユミコの名前を探しました。彼女とは少し話をした時に、IDの交換だけはしていたのです。
 彼女の名前は直ぐに見つかりました。なんと須藤とのルームのすぐ下にユミコの名前がありました。私は自分の友達の、いや友達とのやり取りの少なさに驚愕しました。ユミコと話してから二ヵ月程経っているにも関わらず、他の誰とも連絡を取り合っていなかったのです。そしてユミコとのトークルームにしても、彼女からの「よろしく」と言うスタンプが一枚あるきりでした。

「私、返事も返して無かったんだ。これじゃ友達も増えない訳ね。。。」
 私は考えました、ユミコ達が援交をしていると言うのは、あくまで噂でしか無かったからです。
「人の噂を真に受けて、彼女にこの話を持ち掛ける事なんか出来ないのでは無いか、下手をしたら彼女を大きく傷つける事になるのでは無いか、やっぱり野宮さんのお話は無視する事が正解なのでは無いか」と。
 私はこの話は無かった事にして忘れてしまおうと決めて、シャワーを浴びにバスルームに向かいました。
 
 熱いシャワーの水滴の下に立ち、全てを洗い流そうとした時、私の頭の中に小さなカサブタのように残っていた、ある記憶が蘇ったのです。
 それはユミコ達の噂を聞いた日、知らないおじさんに抱かれる妄想の中でオナニーを終えて、ベッドに横になっていた時の記憶でした。


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