処女を散らす-3
翌週の日曜日の昼間、両親が不在だと言う彼の部屋に行きました。
私はその日、時間をかけてシャワーを浴び、一番お気に入りの紺地に小さな水玉模様の夏物のワンピースを着て出かけました
彼の家に着くと、彼は迎えてくれた玄関先で、私の着ていた服を褒めてくれました。彼は制服以外の私を見たのは、その時が始めてだったと思います。
二階の彼の部屋には、シングルベッドが一つ、小さなクローゼットとパソコンデスクが在り、目立った飾りは、スラムダンクのポスターが一枚張られているだけで、窓からは、明るい陽光が降り注いでいました。
彼は私を部屋に案内すると、「飲み物取ってくるね」と言って出て行きました。私は一度ベッドに腰を下ろしたけれど、部屋の明るさが気になったので、立ち上がってカーテンを引きに行って、部屋を薄暗くしました。そしてそのままの勢いで、着ていたワンピースを脱ぎ、上下お揃いの白いブラとパンティだけになりました。「勢いだわ! 勢いが大切よ」私は自分に言い聞かせました。
彼は部屋のドアを開けた時、両手に持った飲み物とお菓子を乗せたトレーを落としそうなぐらい驚きましたが、何とか堪えて、トレーをパソコンデスクの上に乗せました。そして、ベッドに浅く腰かけた私をの全身を舐めるようにマジマジと見下ろしました。彼が何か言葉を発しようと口を開けかけたので、私はその口を封じるつもりで、ブラを外して、乳房を露わにしました。彼に対して、変に会話をする時間を与えたくなかったし、何を話して良いのかも判らなかったからです。
「しよ」
」
私はそう言って、長い髪を一つに纏めていたゴムを外し、髪をほどいてベッドに横になりました。彼は喉を鳴らすように小さく頷いて、立ったまま着ていたTシャツを脱ぎ、ショートパンツを下ろし、ボクサーブリーフを床に落としました。
私は初めて勃起した男性器を目の当たりにしました。それは想像していたより遥かに大きく見え、真っすぐに反りたち、今にもおなかに張り付きそうでした。まるで首を絞められた人の顔のように、うっ血して脈打っているように見え、尿道口が濡れて光り、映画で見たエイリアンの涎のように、私のおま〇こを狙っているように思えたのです。
彼はゆっくりと私に覆いかぶさってきました。私には彼が少し震えているように感じましたが、彼の唇が私の唇に触れた時、その震えは荒い息遣いの奥に見えなくなってしまいました。
彼は、乾いた唇を一、二度優しく私の唇に押し付け、一度顔を上げ、私の瞳に中を覗き込もうとしました。私は彼に見つめられるのが嫌で、彼の視線を外すように顔を少し右に傾けようとしました。その時彼は左手で、今までで一番の力強さで私の頬を包み込むように押さえつけ、強く唇を押し当ててきたのです。そして固く尖らせた舌が、私の唇を押し広げるようにヌメヌメと押し入ってきました。
そうなる事を予期していた私は、唇の力を抜いて彼の舌を受け入れ、軽く吸ってみました。彼はその私の行動に力を得たのか、より深く舌を入れ、私の舌に絡ませてきました。私は自分の舌の力を抜き、彼の舌の動きに任せていました。二人の舌が絡まりあう、ヌチャヌチャとした響きと彼の荒い鼻息だけが、部屋に響いていたので、「あっ。何か音楽を頼めば良かった」私はそんな事を考えながら、頭の奥まで侵入してきそうな、二つの音を聞いていました。
「これは、いつまで続くのかしら?」
口を塞がれ、呼吸を鼻だけに頼らねばならない状況に加え、彼の舌を伝って大量に流れ込んでくる唾液の量に息が詰まりそうになり、私は舌を引き、顔を横に逃がしました。
彼は一旦口を話しましたが、高まりは収まりを見せず、顔を逸らした私の頬に唇を這わせ、耳を舐め、少しずつ首筋に降りて行きました。首筋を舐め、私の両腕を片手で掴みとって上に持ち上げ、一、二度脇の匂いを嗅いだ後。そこも舐めました。
私は彼のベチョベチョ攻撃から意識を逸らすために、彼の固い男性器が、時折私の体に当たりながらだんだん下に降りて行く、その事に意識を集中させようとしていました。
しかし、彼の頭が私の胸の辺りまで下がり、いきなり乳首を吸われた時には「あっ?!」と小さな声が出てしまったのです。
でもその快感と思しきものはその一瞬だけで、その後彼が私の両の乳房を揉みしだきながら、乳首をべろべろと舐めだした時には、鈍い痛みとしか感じられませんでした。ザラザラとした固く尖らせた舌の感触は、私の乳首に不快さしか与えてくれず、私はただ彼が私の乳房に早く飽きてくれる事を願って、苦痛に耐え、自分の身体が冷たくなって行くのを感じていました。
しかし、その後私の体に起こった異変は、理解しがたい物だったのです。