レイと未来乃、それぞれの性愛-1
レイの耳朶にキスしてから、渡部はささやく。
「レイちゃんの宝物を見たい。そっと愛したいんだ」
「でも……」
「どうしたの?」
「お部屋、すこし暗くして」
灯りを絞った。
ベッドに戻ってきた渡部は、「いいでしょう?」と問いかけてから、少女のキャミソール(洗濯したての匂いがするキャミソール)の肩紐を指で外していった。渡部はときめく。
キャミを脱がされた三原レイは、手のひらをブラのカップにあてた。恥じらいの仕草だ。少女の肩はまだ震えていた。
「手で隠さないで」
少女の手首をそっと掴み、ブラから剝がした。
「綺麗なブラを着けてる」
白地にブルーの花びらが散りばめられているフルカップブラだ。
レイの心から緊張の糸がピーンと張られているのが分かった。渡部はレイの膝を畳ませて女の子座りにさせる。レイの身体は柔らかい。ぎゅっと抱きしめて背中を撫でる。
「ふわっとしたもち肌だ。いい感じ」
「くすぐったい」明るい声で言った。
「ブラ、自分で買ったの?」
「ううん。お母さんと買いに行った」
渡部はレイ母のセンスの良さも褒めた。
「レイちゃん、ブラのうえから乳首摘まんでいい?」
「……」
「摘まんでいい?」
「して」甘えるような声。
ブラジャー越しに乳首(左)を探り当てて、親指と中指で摘まんでひねる。人差し指は根元を擦る。渡部の左手は、少女の背中のくぼみをさーっと愛撫する。
「ああ……」
レイは性愛の快楽へと導かれていた。気持ちいい。でもこれからどうなるの。
乳房を露わにされるのではと思った。渡部だったら、乳房を見せてもいい。そんな心情にもなっていた。
お風呂でワレメの中を洗っているとき、熱さを感じることがある。その感覚とはすこし違う熱さ、皮膚から浸透してくる熱さを感じていた。
「レイちゃん、おっぱいも乳首も可愛いと想像している。見せて」
少女の背中、Aカップブラのホックは外される。
「紀夫さん」
「ん?」
「恥ずかしいの」
「大丈夫。レイちゃんのおっぱいは誰よりも素敵だから」
渡部は、花柄ブラを剥ぎ取った。
少女はさっと、手のひらで乳房を隠した。
「手をどけてほしい。きみのおっぱいは芸術品だ。美しい」
少女の手の甲を撫でて、ゆっくりと手のひらの蓋を引き離す。
おお! 少女の雪白の乳房を目の当たりにし、渡部は感動していた。
小さな膨らみは、痛々しいくらい眩しい。若さのシンボル。誰にも侵犯されていない乙女の宝物だ。薄紅色の乳首は少女の証。
「優しく愛撫するから」
渡部は体勢を変える。レイの背後から、乳房を揉みしだく。たくしあげるように揉んだ。
「なんか……」レイは声を出す。
ん?
「なんか、自分が自分でなくなっちゃう」
歓びの嘆きだ。
「それでいいんだよ。一歩ずつ、大人の階段を上がっていこう」
渡部は、ふたつの乳首を摘まんでつよくひねり、指をぱっと放す。それを繰り返した。
「ああ、ああ、ああ……」
乳首を捻られたとき、快感をともなった痛みがはしり、指が離れたとき、開放感が身体を突き抜ける。
少女のヴァギナのなか、愛の蜜が湧きだしていた。
レイはいままで、これほどの温かいうるみを自覚したことはなかった。