第三十二章 裕太を映見が撮影する1(秋生夫妻編)-1
第三十二章 裕太を映見が撮影する1(秋生夫妻編)
「んふっ・・あみゅぅ・・・
んんっ・・んぐぅっ・・・」
そらちゃんの息が、甘く僕の鼻腔をくすぐる。
柔らかい唇が激しく吸い付き、チュパチュパと音をたてて僕の唇を貪っている。
その迫力ある愛撫に、僕の両腕はギュッと背中を抱きしめていた。
「あふぅ・・裕君・・・あみゅぅ・・んん」
「そらちゃん・・・んぐぅ・・おむぅ・・」
互いの名を呼びながら、絡ませた舌で唾液を出し合い、飲み込んでいく。
喉が何度も上下すると同時に、快感が沸き上がってくる。
興奮した、そらちゃんが僕に向かって飛び込んできた。
散々、映見と秋生のセックスを見せつけられていたから、無理はない。
夫の激しい腰使いを、震える手でカメラを操作していた。
泣きたいほど切なかったに違いない。
僕がそうだったから。