第三十二章 裕太を映見が撮影する1(秋生夫妻編)-3
【ああっ・・・】
そらちゃんと僕の声が重なった。
ドロリと白いものが、映見のヴァギナから流れてきたからだった。
互いの妻と夫のセックスの証を目の当たりにして、僕達は懸命にカメラで撮影をしていた。
ようやく二人が起き上がり、そらちゃんと僕を見つけると照れくさそうに口元を歪めている。
その仕草さえ衝撃で、僕は嫉妬で身体が熱くなった。
それぞれの夫と妻にカメラを手渡すと、そらちゃんと僕は見つめ合った。
泣いていたのか、目蓋が腫れぼったくなっている。
いじらしい表情に僕は彼女を抱きしめた。
そらちゃんも僕の背中に両腕を廻し、抱きしめ返してくれる。
視界の端に映った映見と秋生は、ビデオカメラを持ちながら放心状態で見つめている。
セックスの疲れと、これから始まる淫靡なシーンに戸惑うような表情で。
スワッピング三日目。
二回目のセックスが、これから始まろうとしていた。