第三十二章 裕太を映見が撮影する1(秋生夫妻編)-2
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「ああっー・・・いくっいくっいくっ」
「おおっ・・・おおほぉ・・お、俺もぉ」
映見の絶叫と秋生の曇った声を聞きながら、そらちゃんと僕はカメラを廻していた。
僕達の右手と左手は再び、指を絡ませながら繋がっていた。
互いの妻と夫が交わるシーンを撮影する苦痛と興奮を分け合うように。
「いいっいいっ・・・
アキちゃん、もっと・・・
もっとぉ・・・」
自分の夫の名前を官能の声で聴くたびに、そらちゃんの指がギュッとしてくる。
「映見っ・・・どうだ、映見っ・・・
もっと、感じろぉ・・・」
映見の名を叫びながら突き上げる秋生の妻の手を、僕も強く握り返した。
「いくっいくっいくっ・・・いくぅっー・・・」
大きく背中をのけ反らせた映見のヴァギナの中で、秋生のペニスがビクンビクンと痙攣するのが、はっきりと見えた。
射精した瞬間だった。
繋がったまま荒い息を吐き続ける二人だったが、映見が身体を浮かして秋生に並ぶように横たわった。
「んふぅ・・アキちゃん・・・」
「映見ぃ・・んぐぅ・・・」
抱きしめあい重ねた唇から、互いの名前が漏れていく。
絶頂の余韻を二人で分かち合うように。