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ボクとK子ちゃんとお母さんの物語
【その他 官能小説】

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お母さんと-3

 この後の娘の家庭教師の時間の前に、互いの体液に塗れた性器を綺麗にし合うのが最近のお母さんとボクの流儀となっているのです。こんな流儀ができたのも『参考書』を熱心に読み込んでいるお母さんの努力の賜物というやつでしょう。あまりに念入りにし合って再度始めてしまうこともしばしばなのですが。

 『お母さん、これ…』

 ボクがオナニーのオカズに使って汚したパンティをお母さんに渡します。お母さんはにこっと笑ってバッグにしまって帰っていきます。
 
 「先生、疲れてるんですか? 最近、居眠りしてること多いですよね…」

 K子ちゃんの声で我に返ります。今日もついウトウトしてしまったようです。K子ちゃんが不審そうにボクの顔を覗き込んでいます。

 「お母さんには黙っておいてあげますけど」

 K子ちゃんがいたずらっぽく笑います。距離が至近で妙にどきどきしてしまいます。唇がお母さんの形によく似ています。

 ボクのことが気になっているというのは本当なのでしょうか。気になっているならボクがクビなりかねないようなことはお母さんに言いつけたりしないでしょうけれど。

 子供っぽい感じもしていたK子ちゃんも、高校に上がってから徐々に女っぽさを増してきているようです。ですが、こちらは昼間にお母さんと逢瀬を重ねているのですから、K子ちゃんの答案を見るだけで精一杯でよからぬ妄想に耽る余裕もありません。

 「ああ、ごめん、ごめん。水曜日はちょっといろいろあってね…」

 お母さんが毎週やって来るのは、女らしさを増していく娘、オレにモーションをかけかねない娘を護るための母親としての防御策ということなのかとも思えました。

 『お母さん、最近、すごく楽しそう。イキイキしているんですよね』

 K子ちゃんが勉強の合間に呟きます。

 『それはK子ちゃんが頑張って△△学園に合格したからじゃないか。K子ちゃんは親孝行だね』

 季節が巡ってまた薄着になったK子ちゃん。背中に浮き出るブラジャーのラインを眺めながら、ボクはあくびを噛み殺しています。論文はまだ手付かずですが、あえて卒業して勤め人になるくらいなら留年した方がよっぽどいいと思ったりしながらK子ちゃんの背中を眺めています。

 『わたしが学園に合格しただけであんなにイキイキしないよ。なんか女として潤っているというか、輝いてる感じかな。お母さん、どんどん上手になっているみたいだし』
 『えっ? 上手に…って、なにが?』
 『えっとね…お料理』

 ボクとお母さんのことは知らないはずのK子ちゃんですが、冷や汗が出てきます。

 『先生がうちで晩御飯を食べるようになって、いろいろ献立も考えたりするようになったんだって。ウチの晩御飯、水曜日はどんどん豪華になっちゃってわたしも楽しみ』

 今度の水曜日はお母さんの三十九歳の誕生日です。いつもリボンのついたパンティを穿いているお母さん。今度ばかりはこちらが何かプレゼントを用意しなければいけないでしょう。

 「K子ちゃん?」
 「なんですか? 先生」
 「K子ちゃんは一人っ子で寂しいって思ったことはない?」
 「あんまり思ったことはないけど…。今できたら十六歳違いになっちゃうし。そういうの『恥かきっ子』って言うんでしょ」

  K子ちゃんから意外な言葉が出ました。

 「そんなこと、よく知ってるね、K子ちゃん」
 「なんかどこかで聞いたことある。お母さん、末っ子でいちばん上の伯母さんと十六歳違いなんだって。法事のときだったかなぁ、それ聞いたの」
 「へえ…そうなんだ」
 「もし赤ちゃんができたらかわいいだろうな…一人っ子じゃなくなるんだね」

 K子ちゃんが視線を中空に泳がせて想像しているようです。

 「K子ちゃんはどうなの?」
 「わたしはきょうだいが欲しかったから、赤ちゃんは一杯欲しいなって思ってる。先生はどう? 赤ちゃん欲しい? 今日は保健の授業もあったんだよ」

 振り向いたK子ちゃんがいたずらっぽく笑っています。いや、目は笑ってないかも…。

 「ボク? ボクは、そうだなぁ…」

 (K子ちゃんに一杯子供を産ませてみたい…)

 「お茶にしましょうか」

 お母さんがお盆に紅茶とケーキを載せて部屋に入ってきます。

 (K子ちゃんと結婚すれば、お母さんは義理のお母さん。そうすればお母さんともずっと…。四十路と言わず、五十路、六十路とお母さんを見ていくのも悪くないかもしれない…)


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