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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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沖縄旅行(四)-3

 警備員の誘導に従って、美ら海水族館の駐車場に停めた。「御主人様!」左を向くと白い手が頬を持って軽く唇を重ねた。「えへへっ。」少し照れてる沙莉が可愛い。
 車のドアを閉めるとサングラスをかけた。沙莉の右腕が左腕に巻き付く。腕組みというよりも胸に抱きしめている。沙莉のスタイルの良さから、老若男女問わず親子連れの子供までこちらを見つめている。
 沢山のオブジェがある歩道を抜けて、エントランスでチケットを買って入場する。下階へと下るエスカレーターから綺麗な海が見える。「うわぁ、きれい!下にほら、ビーチもある!」「一通り観たら降りてみよう。」
 美ら海水族館自慢のジンベエザメが泳ぐ巨大水槽から順路に従って観て回る。「すごーい!見て見てー!」少女のように走り回る沙莉、娘とデートする父親のような気分だ。
 館内のレストランで昼食を摂り、途中で外のプールのウミガメを観てから、イルカショーを観に向かう。まだ暫く時間があるので、ショーのプールに繋がった隣のプールを観に行く。
 壁の小窓からしか観れないが、沙莉が気になるのかイルカたちがこぞって沙莉の前にやってくる。「うわぁ〜!可愛いー!」沙莉はイルカが大好きだ。将来、大金持ちになれたら、海から自宅のプールまで水路を敷いて、野生のイルカと遊ぶ日々を送ってみたいらしい。
 イルカショーも最前列で観たそうだったが、子供たちに譲ってあげたいと真ん中の高さの席へと座った。「何かドキドキしちゃいますね!」イルカショーを観ながら歓声をあげてはしゃぐ姿は最前列でイルカがジャンプする度に水飛沫をかけられている子供たちと変わらない。沙莉につられて私も少年に帰ってしまったようだ。

 最後に寄った館内のショップで沙莉が巨大なジンベエザメとイルカのぬいぐるみを両脇に抱えている。「うーん、どうしようかな?」「それ持って帰るのか?スーツケースに入らないだろ?」「よし!この子たち両方買います!」両方とも1m位あるのだがどうするのだろう?
 レジの人と話して自宅に送ってもらうようにしたみたいだ。「えへへっ、買っちゃった!」「送料も入れたら、結構な値段だろ?いくらした?」財布からお金を渡そうとすると、「いいんです!今はお金ありますから。それに抱き枕に欲しかったんで。」「二つも?」「ジンベエくんは美羽に、イルカちゃんは私です!」
 土産に夜光貝で作られたピアスを沙莉にプレゼントした。 
 
  


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