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社長室での秘め事
【OL/お姉さん 官能小説】

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秘書の仕事~忘れ物を届けに-1

次の日、岡野の言葉を気にしつつ冴子は業務に取りかかる。勤務中はお互いいつも通りに仕事をしている。冴子は岡野と同じ空間にいることに抵抗があったが、勤務中はいつもと変わらない様子なのでそれだけは安心していた。

「はい、岡野です。はい…はい、わかりました。すぐに向かいます。」

岡野は慌てた様子で電話を切り、社長の机の引き出しから大きめの封筒を取り出した。

「今社長から訪問先に持っていくつもりだった書類を忘れてしまったという連絡があった。西島、悪いが今すぐ届けにいってくれないか。」

「わかりました。どちらまで行けばいいでしょうか?」

「社長は今T駅にいるからそこまで持ってきてほしいそうだ。詳しい場所は着いたら社長に連絡して聞いてくれ。」

T駅となるとここから近いN駅から30分。快速を使えば20分ほどで着くだろう。時間を調べてみるとちょうど快速電車に乗れそうだ。

「わかりました。すぐに行きます。」

「あぁ、よろしく頼む。おい!鞄忘れてるぞ!」

岡野に言われ、封筒だけを持って出ていこうとしていることに気づいた。慌てて岡野から鞄を受け取り、社長室を飛び出した。

***

「社長、こちらの書類でお間違え無いでしょうか?」

「これで大丈夫だ。ありがとう、助かったよ。急に申し訳なかったね。」

「いえ、大丈夫ですよ。お気をつけて行ってらっしゃいませ。」

無事社長と合流し、書類を渡すことができた。
タクシーに乗り込んだ社長を見送り、自分も会社へ戻ろうと思ったそのとき、冴子のスマホが鳴った。着信は岡野からだった。

「はい、もしもし。」

『西島、社長にはちゃんと会えたか。』

「はい、先ほど合流し書類を渡しました。」

『そうか、よかった。ところで会社にはどれくらいに戻ることができそうだ?』

「今乗れそうな電車は14:15の普通電車です。14:50か55ぐらいには戻れそうです。」

『わかった。実は今作成している資料があってこれが時間がかかりそうで…戻り次第手伝ってほしい。詳しいことはまた説明するから。』

「わかりました。では後程。」

電話を切ると時刻は既に14:10。
冴子は慌てて改札へと向かっていった。


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