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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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沖縄旅行(二)-2

 漁船が帰って来て、ロープを投げるから船止めに結んでくれと頼まれる。投げたロープを受け取り結び着けた。初対面の観光客に頼むとはちょっと驚いた。
 巨大なクーラーボックスに沢山の魚が入っていた。「御主人様、見て見て!すごーい」「こら!人前では気をつけなさい!」陽に灼けた初老の漁師が不思議な顔で見ていた。「大きいですね!何ていうお魚ですか?」興味津々の沙莉が聞く。「これはアカマチ。高い魚だよ!ほら、これ持ってけ!」目の前に一尾置かれた。三〜四キロはあるだろうか。入れ物が無いと言うと大きな発泡スチロールの箱に入れ、氷も詰めてくれた。「これも持ってけ!」さらに1kg位のアオリイカもくれた。「居酒屋に持ってったら、料理してくれるよ!」買い取りますよとお金を渡そうとするが受け取ってもらえない。沙莉が美人だからだろうが、島の漁師は優しい。

 お昼御飯に予約しておいたおしゃれなアジアンカフェへと向かった。入口をくぐると下に下りる階段があり、広い庭のようなスペースに出る。所々に昔の水瓶や壺が置いてあり、木製のテーブルが三卓ほどある。店内も天井が高く古い写真や焼き物、琉球ガラスなどの工芸品が並ぶ。ランチメニューは、日替わりランチ、そば数種類、タイカレーとシンプルだ。二人ともボリュームがありそうな日替わりランチをオーダーした。メインの魚の香草フライと三種の副菜、サラダと発酵玄米を使った御飯、スープが付いてくる。「フワッフワのサクサクですよ!」「うん、美味しいね。」旅行中は好きな物を好きなだけ食べたいらしく、沙莉も楽しそうだ。食後にコーヒーとスイーツもオーダーした。
 スタッフの女性が声をかけてきた。「あの中山沙莉さんじゃ?」「よく似てるって言われますけど…。」不思議な顔をしていたが、何とかごまかせたようだ。注目を浴びるとまずいので慌てて店を出た。
「あ〜びっくりしたぁ!こんな眼鏡しててもわかるんですね?」「そりゃ、わかるだろうね。昨夜の居酒屋でバレなかったのは奇跡だ。有名人は大変だな。」

 残り二本の橋を目指して車を走らせた。アジアのベストビーチに選ばれたビーチに行きたいと沙莉がねだるので、少々リスクは高いが寄ってみた。
 青と白の模様のビーチパラソルと白いデッキチェアが沢山並んでいる。人もかなり多い。いちゃつかないように注意してビーチへと歩いた。真っ青な海と白砂のビーチは息を呑むほどほど美しい。
 沙莉がTシャツと短パンを脱いでビキニ姿になると、遠くからも視線を集める。沙莉に見惚れる男性に相手の女性が怒るのも見えた。遠慮するのか流石にそばに寄って来るのはいない。髪も切ってるし、大きなサングラスをかけているから、そう簡単にはバレないだろう。

「あの…。ご調教の前にお時間を頂きたいんですけど…。」一時間ほど宿で一人にして欲しいと言うので、沙莉だけ宿で降ろしてスーパーへ向かうことにした。
 地元産の野菜を中心に酒と食材を買い込む。

 宿へ帰るとバスローブを着た沙莉が出迎えに出てきた。綺麗にメイクをし直してドキっとするほど美しい。胸元から白いレース生地と刺繍が見える。何を着ているのだろう?胸元へ手を伸ばすと、「ご調教まで見ちゃダメです!」と笑って避けられた。
「風呂に入るから調教道具を並べておきなさい。」「はい!御主人様!」

「調教を始める!」自ら赤い首輪を着けた沙莉が跪き足の甲を舐める。「ご調教宜しくお願いします。」
「もう見てもいいよな!」「はいっ。」沙莉のバスローブを脱がせた。白いベビードールが顔を出す。所々レースになっていて大きな青い薔薇の刺繍に緑色の萼や葉が散りばめられている。
「ほー!綺麗だ!よく似合う!」「ありがとうございます!お好みに合いますか?」ちょっと照れてるのか、顔を赤らめている。「うんうん、これはいい。下もセットになってるのか?」「はい!ブラとショーツとガーターはセットです。」すらりと伸びた脚は白い網のストッキングに覆われている。
 沙莉をくるりと回らせて楽しむ。少し勿体ない気がしたがベビードールは脱がせた。ブラジャーもTバックのパンティも同じようなデザインだが、沙莉のセンスの良さがわかる。

「まずは、これだ!」シンプルなローターを渡す。「はい。」自らパンティの中へ挿し入れてラビアを開きクリトリスに当たる位置に固定する。コントローラーをもらい、ダイヤルを左へ回すとスイッチが入り振動が始まる。沙莉のパンティ越しにジーっという振動音が響く。
 「んんん、ハァハァ…。」少女のような無垢な瞳が淫蕩に濡れた牝奴隷の瞳へと変わっていく。「目を瞑れ。」沙莉にアイマスクを着けた。両腕を後ろに向けると縛りやすいように手首を内側にして深く組む。
 麻縄で高手小手に縛りあげていく。「ん、くぅ。」「ソフトロープと違うだろう。わかるか?」「はい!」胸に縄を通していくと、沙莉の息が荒くなっていく。
「苦しいか?」「少し…。大丈夫です。」縄を梁にかけて軽く引っ張り、背中の縄に結ぶ。
 沙莉の左脚を膝の上に乗せて、太腿に二本にした縄を三回回して纏めて結び鴨居にかけて、纏めた縄に結ぶ。右脚も同じように縛り、開脚吊りに仕上げた。目隠しされているから恐怖と緊張が沙莉を責めているだろう。
 ローターの振動を強くして、暫く下から眺めて楽しむ。「んんん…アッアッアアア…。」「怖いか?」「はい…。」いつもなら簡単にイってしまうのだが、恐怖心が制御している。


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