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生贄の人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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戸惑う麻衣-5

7時

拓哉がドアを開けて入って来て 

「 ただいま 」

憔悴した顔で麻衣を見て 小さな声で言うと
着替えるため自分の部屋へと 入って行く
会話の無い夕食が終わり 片付けを終えた麻衣は 
紅茶を二つ入れ 拓哉に一つを差し出した

「 ありがとう 」
笑顔を出して 麻衣を見て来る 
拓哉の笑顔を見て麻衣も笑顔で返した時

「 土曜日は? 」

拓哉が 何を聞きたいのか 麻衣は拓哉の顔を見て
拓哉の目の中に歪な光を感じて 首を振り

「 土曜日 部長とホテルで ご飯食べた 」

拓哉が 麻衣と部長が体を重ねたかを知りたがって居る事が
二人で話している時の 拓哉の話し振りからわかって
拓哉を傷つけたくない その思いで麻衣は極力 
その話は避けていた

「 ご飯食べた後は 帰ったの? 」

何時もなら そこで終わる拓哉が
聞きたがって来る

「 部長 お酒一杯飲んだから 泊ったよ 」
麻衣が答えた時 拓哉の目が光った

「 そうしたら 夜は部長と一緒の部屋? 」

悲しそうな目で 麻衣を見て来る 拓哉の目の奥に
悲しさでなく 悔しさ? 嫉妬? 高ぶり?
言いようの無い 理解できない目の光に麻衣は戸惑いを感じ
黙って 頷いた
 
拓哉は 麻衣が頷くのを見た時
判っていても 麻衣が認める姿に
悲しみを覚え 口惜しさと 惨めさに苛まれ
微かな 高ぶりが 腰を疼かせて来る

麻衣の大きな瞳が 悲しみと寂しそうな光を上げるのを見て
自分の犯した事で 麻衣に辛い思いをさせている事を
悔やみ 麻衣を抱きしめた

「 ゴメン・・ごめん・・御免・・辛い思いさせて・・」

麻衣は 下げた手を拓哉の 薄い背中に回して
強く力を入れ 抱き着き 囁いた

「 タックンの為だから 大丈夫・・愛してる 」

「 私の事 嫌いに成らない? 」

拓哉の手が強く背中を引き付け 麻衣を床に寝せ
上から 悲しみを浮かべた目で 見つめて

「 愛してる 」

麻衣の小さな口に唇が重なり 舌を絡め 
舌を絡め返して 吐息を漏らして答え
拓哉はシャツの上から 胸を軽く愛撫を続け
重ねた顔を外して 麻衣の頭を腕に乗せ
麻衣を引き寄せて リビングの天井を見つめていた

拓哉の胸に顔を乗せ 抱き着いて拓哉の匂いに
心が 落ち着いてくる 胸の上で顔を動かして
拓哉を感じ 背中に当てられた手が 強く摩られ
愛情が背中から 伝わり 目が潤んで
拓哉に見られない様 顔を下へ向け 
静かに 抱き合っていた


一時とは言え 流された中で
森の言葉に 揺らいだ事を 拓哉の胸に顔を乗せたまま
麻衣は 後悔して 次に言われた時は・・・


・・・ 拓哉が居ます ・・・・

森に はっきり 伝えよう
拓哉の胸の上で誓っていた


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