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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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中村加奈子/夢と現の間で-8

理央は、むぅと口を尖らせて、恥ずかしそうにふわふわの髪の毛をかく。

「僕、男として見られてないよ。亨みたいな、ワイルド系が遠月さんは好きなんでしょ。いつも、頭ぽんぽんされるもん。
ーーと、とにかくっ。僕、言い訳できないけど……今日、ずっと加奈子のことしか考えられない。遠月さんのことぎゅーしても、払拭できない、無理」

「ーー木綿子ちゃんに、ひどいことしてないね?」

「ん。ぎゅーしただけ。おっぱいとか触ってません」

理央はバッと右手を挙げて、誓うようなポーズを取る。

「ダメでしょ。女の子のこと気安く触ったら。ましてや、取引先のお嬢さんだし、亨くんの彼女だし。いくら、木綿子ちゃんが理央のこと男性として見てなかったとしても」

加奈子は手を伸ばして、理央の髪の毛に指を通して、ゆっくりと頭を撫でる。
その手は襟足まで到達して、細い指先が首筋をなぞる。

「ーーそう思ってるの、理央だけかも……しれないじゃない。いくら亨くんが好きでも、どきどきしちゃうかも……しれない」

加奈子が眉毛を八の字にさせて、切なそうな顔をしながら言う。

こんなときにーー加奈子はずるい。急に、嫉妬した本心を顕にするなんて。

そんな加奈子の表情を無視するように、理央はニカっと笑って立ち上がる。
これ以上、二人きりの空間にいると、加奈子を押し倒して、めちゃくちゃにしてしまいそうだったからだ。

だが加奈子は立ち上がった理央の腕を引っ張って、保管庫の階にある女子トイレに理央を連れていく。

「かなこっ、えっ」

保管庫周辺は、普段人気(ひとけ)がない。この階自体、理央や加奈子の会社が借りているのだけれど、保管庫に用事がない限り皆来ることのない階だ。

だから、期待しないわけがない。

女子トイレの個室に押し込まれ、理央は壁に背中を押し付けられる。
そして、理央の胸元に頬がすり寄せられた。
理央の心臓がどくんっと拍動する。

「こんなーー木綿子ちゃんの匂いさせて」

「だ、だって、加奈子の匂いやばくて、朝だってシャワー浴びたしっ」

「だからって……こんな気持ちにさせないでよ。しかも、できなかったタイミングで……あたしが誤解するような行動、しないで」

頬を擦り寄せられたところから、じわじわと熱が伝わる。
加奈子の体は震えていた。

「ヤキモチ妬いてくれてるの?」

「な、何言ってるの…。当たり前でしょう」

加奈子が顔を上げる。
甘い弾力が感じられたかと思うと、歯磨き粉の味のする舌が、にゅるり、と理央の舌に絡みついた。

「かな……、ん、……ちゅ」

名前を呼ぼうとするが理央の舌に、唾液をたくさん含んだ舌がねっとりと這い回り、理央はキスをすることに専念をする。
理央は加奈子の腰を抱かざるを得ない。もっともっとと引き寄せる。
一方加奈子は、キスをしながら、理央のベルトに手をかけていた。
カチャカチャのベルトが外れる音がして、ジッパーがおろされる。

するり、とズボンが重力に負けて膝の辺りまで、ずり下がった。


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