中村加奈子/夢と現の間で-3
「かーなこっ」
「あら……甘えん坊さんね。どうしたの?」
「ん、いつもよりちょっと早く起きちゃったからー。加奈子チャージ」
加奈子は化粧をする時間があるので、理央より早めに起きている。
とはいえ、昨夜の残り物で朝ごはんを盛り付けたり、洗濯機を回したりするのは理央がやってくれているため、一緒に住むようにはってからの朝は比較的、そんなに時間を要することはなくなった。
まるで柚木のように、子供っぽく抱きついてくる理央に、良からぬ考えを抱く。
彼は朝から、おそらくそんなことは考えていないのに。
腕の中で、ゆっくりと加奈子は振り返る。
まだ、柚木が起きてくるまでは時間があるはずだ。もし、見られたら困るけれどーー
加奈子は自分の唇を、寝起きに彼に押し付けるのは抵抗があったから、彼のTシャツをたくしあげて、胸元にキスをする。
「んぅ、加奈子?」
寝起きの加奈子の行動に驚きながら、理央は加奈子の背中をさする。
ただキスをするだけではなく、舌先を出して、温かい胸元を少しずつ舐めていく。
「ふふ、くすぐったい、加奈子」
これ以上は性的なことをされると思っていないのだろう。理央はクスクスと笑っている。
だが、加奈子は、理央の小さな乳輪にも舌を這わせて、ねっとりと舐め上げる。
「あ、ぁ、加奈子……? そんな舐められかた……。えっちな、気持ちに、なっちゃうから……」
「いいよ、なっても」
「え、柚木くん、起きてきちゃうよ……?」
理央の乳輪を舐めながら、加奈子は左手を理央のハーフパンツの中に差し入れる。
少しばかり固くなったそこを細い指先で撫でて、さらには形を確かめるように手のひら全体で撫でていく。
加奈子の舌技と、ペニスに触れるいやらしい指先のせいで、すぐさまソコは固くなっていく。
「加奈子、んん、乳首、気持ちよくなっ……ん」
まるで女の子のような震え方をする理央が可愛くて堪らなかった。
「乳首だけ……?」
「う、いや……そりゃ、下も、だけど……加奈子、なに、からかってるのぉ……?」
加奈子は何も言わず、ハーフパンツからペニスを取り出して、いやらしくしごく。
「からかってないよ……」
「朝から、何のサービスなの……? 贅沢すぎ」
理央が嬉しそうに、吐息を漏らす。
「加奈子……朝から、してもらえるの……嬉しい」
ぎゅぅうっと加奈子の体を引き寄せる。
加奈子も嬉しくなって、コリコリとした彼の乳頭をより早く舐め回した。
「はぁ……理央……。理央の……お口でしてもいい……?」
「い、いいけど……大丈夫なの……」
「あたしがしたいのに、ダメなわけないでしょ」
理央を起き上がらせ、念の為背中をふすまに向けさせると、下着とハーフパンツを脱がせてそこにしゃぶりついた。
「ん、んぅ、加奈子……っ」