性奴隷となった日-1
「岡野さん、できました。」
全てを書き終え、冴子は岡野に書類を提出した。
自分の醜態を文字に書き起こすなんて思いもしなかったが、今後の対応のために必要なことだと言い聞かせた。
「ありがとう。確認しておくから通常業務に戻ってくれ。」
冴子は一礼し、その場を離れた。
しばらくしてパソコンに岡野から社内メールが届いた。
『確認した。備品の確認を行うから深夜0時に社長室に来てほしい。夜遅くに申し訳ないがよろしく頼む。』
なぜこんな夜中に、そういえば今日から社長は長期海外出張で岡野は忙しいのかもしれない。それに深夜のほうが人目も気にせず確認を行うことができる。
冴子は『承知しました。』と岡野に返信した。
***
深夜0時。冴子は社長室に向かうと既に岡野がいた。
「悪かったな、こんな夜遅くに。」
「いえ、こちらこそお忙しいところ時間をとっていただきありがとうございます。」
岡野は短く返事をし、冴子が書いた書類をパラパラとめくっていった。
「岡野さん、どこから確認しましょうか?やはり机から…」
「しっかしよくこんなこと思い付くな。どんだけ変態なんだよお前は。」
ビックリした冴子は岡野の顔を見た。
そこにはいつもの冷静沈着な岡野とは違い、こちらを見下すように笑う岡野がいた。