山田屋敷〜第二夜〜-6
「・・・・・見たところ傷の方は殆ど塞がっております。流石に湯治のお陰、そして源二郎様の日頃の鍛錬の為せる業でしょうか」
源二郎の居ずまいを直しながら感心したような口振りのお江がそのまま源二郎の傍らに移動する。
自身の左手が触れるかどうかの距離にお江の膝がすり寄る形になった。
思わずお江の方に顔を向けた時、彼女の意味ありげな微笑みと共に、彼女の身に付けている着物、特に襟元から覗く白く豊かな乳房の膨らみが源二郎の視界に入った。
湯殿で目に焼き付けていたとはいえ、こうして着物越しに見る胸元には湯船の中の裸体とは違う色気と女臭さが漂っている。
昨晩着衣お江と1つになった時は灯りのない暗闇の出来事だったこともあり、そこまで裸体を意識することはなかった。
いや、意識する余裕すらなかったといった方が正確だが。
畳の上で胡座をかいていた源二郎の下腹部に再び血が流れ込み熱を帯び始めていた。
沈黙の源二郎に対して、お江の方も悪戯っぽい笑みのままで彼の次の言葉を待っている。
無言のままで源二郎を誘っている。
彼自身その事を躰の芯から理解した。
ついと源二郎の左手がお江の左肩に回され、
次の瞬間その躰を自らの胸元に引き寄せつつ、その唇を吸っていた。
お江の方も抗うことなく源二郎に身を委ね、昨晩同様に自ら唇を開き彼の舌を迎え入れるや、互いに舌全体を重ねるようにしてゆっくりと絡ませていった。
「ん・・・・ンン・・・・・」
微かな呻きを漏らしながら舌を動かすお江が一瞬唇を離した時、
源二郎は密着するお江の衿に右手を差し入れて乳房を掴む。
既に何度も自らの手の中に収めながらも、その弾力のある豊かな乳房の感触が源二郎の本能を昂らせる。
一方で自らの乳房を源二郎の為すがままに任せながら、お江は両腕を源二郎の首に回し、そのまま二人揃って畳の上に転がった。
昨晩と同じような情景ではあるものの、
あの時と違うのは太陽の光により障子越しに寝間全体が明るくなっているということ。
つまり湯殿で目の当たりにしたように、源二郎の目にお江の肢体の全てが曝されているということになる。
無論
頬を赤らめたお江の表情も、
衿から引き出された乳房の白さと立ち上がった乳首の輪郭も、
下腹部でざわざわとざわめく黒い茂みも、
そして色濃い香りを漂わせ蜜を滲ませながら蠢く茂みの奥の切れ込みも。
「柔らかいが、ここは立ち上がっている・・・・・」
お江に覆い被さり、その固くなった乳房の先端を舌先に転がし吸い付きながら源二郎は呟く。
昨晩とは違い、一度女体を経験していることもあり、源二郎にはお江を味わうことに想いを致せる余裕が生まれていた。
お江の張りのある両腿を押し開き、自らの下帯を緩めると、熱と力を取り戻した滾りをお江の繁みにゆっくりと擦り付ける。
「ま・・・・そのように」
「そなたのお陰で色々と思案せねばと思っている・・・いかにして、お江の躰を味わいつくせるかと」
「・・・・嬉しいこと」
互いの衣類はいつしか相手に剥かれ乱れていた。
そんな源二郎がお江を貫き腰を奥へ奥へと進み始めた時には、繋がった互いの茂みが音を立てて擦れあっている。
「源二郎様は、ほんに若駒のよう・・・・」
「・・・・褒め言葉として、受け取ろうぞ」
お江の豊かな肉置きに直接両手を添えた源二郎が腰を動かしながらも、お江の表情や声色に耳をそばだてつつ、その変化に応じて腰の動きや方向をゆっくりと変えていく。
お江の躰もその動きに合わせて、まるで別の生き物のように源二郎のそれを締め上げていった。
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