恥辱の会食 / 番外編:W氏の「港区女子」リスト 【イラストあり】-5
「それでは……実演させていただきます……」
両手で太ももを抱え、Vに見えるよう持ち上げる。大開脚しながら抱えた両手の指先をいっぱいに伸ばし大陰唇の両側にあてがい、ぐいと開く。人妻の花びらが無惨に開花し、周囲に酸っぱい匂いを発散させた。
「ねぇ……ゆきの……ゆきのおまんこ見てぇ……。臭いおまんこ見てぇ……。ゆき、エッチな気持ちになっちゃった……。欲しいの……Fくんの生チンポ……ゆきの臭いおまんこに挿れてぇ……ねぇ、我慢できないの……挿れてください……おねがいします……」
アナルセックスの場合もやれという命令が飛ぶ。
「……承知いたしました。続きまして……ア、アナルセックスの……おねだり方法をご覧ください」
四つん這いとなり尻を高く突き出すゆき。後ろ手にヒップを掴み、肛門の横に添え、左右に開く。
「ん、んん……ねぇ……ゆきのお尻の穴見える? ぁん、恥ずかしいよぉ……お尻の穴見られてる……。ねぇ、そんな見るとゆき……お尻の穴でしたくなっちゃう……。ゆきの……恥ずかしいお尻の穴に……生チンポ挿れてほしいの……ぁん……この格好すごくエッチだよぉ……エッチな気持ちになっちゃうからぁ……。ねえ挿れて……Fくんの生チンポ……ゆきの臭いお尻の穴に挿れてください……」
人妻の慎ましい肛門が歪み、小さくひくついている。
「え? あ、はい……私は『アナル』という言葉を口にしたことは今までほとんどございません。な、なんとなく……恥ずかしい気持ちがいたしまして……アナルのことは『お尻の穴』と呼んでまいりました……。はい、もちろん今後は……『お尻の穴』などという言葉は使わず……『アナル』または『肛門』のいずれかを使うようにいたします」
「このように、両手でお尻を開き、おまんこもアナルもよく見えるようにして、おねだりいたします……。どちらの穴を使用するときも……同じようにいたします」
最後にゆきは、Vの女となることを誓わされ、恥辱の会食は終わった。
「え? Vさんと……ですか……? いや……あの……。は、はい! 申し訳ございません……! もちろん……喜んでお相手させていただきます……」
「ゆ、ゆきの……おまんこも肛門も……Vさんのものです……」
「Vさんとの、な、生ハメ中出しセックスと、生チンポアナルセックスを…………愉しみにしております…………。いつでもご自由に……お使いください……」
「私、Oゆきは……今後一生……V様の女として……この身を捧げ生きていくことを……誓います……」
男たちの前で人妻がブラウスとスカートを身につけている。
そのままの格好で料亭の玄関に出て、帰宅するVを見送る。下着をすべて剥ぎ取られ、ノーパンノーブラの女の胸とヒップは動くたびにぽよんと淫らに跳ねる。薄いブラウス生地からは乳首が透けて見え、ぷっくりとした突起を浮き立たせる。ビジネススタイルの女性が生脚なのも不自然で、どことなく隠避な香りがする。
帰路。肩を落としうなだれるゆき。歩くリズムにあわせ乳房とヒップが所在なげに揺れる。さきほどの恥辱が脳裏に蘇る。
満員電車では周囲の客の視線がときおり自らの胸やヒップに注がれている気がした。夫が確実に就寝する時間になるまで、近所の公園で時間を潰す。ただぼうっとベンチに腰掛け時が立つのを待つ。涙が溢れる。ため息が震えている。
深夜二時、ゆきはひっそりと帰宅した。
*
いつものバーのいつもの席で、WとVがウィスキーグラスを傾けている。
「おいV、なんだあのお下劣極まりない脅しは」
「へっへへ。つい興が乗ってしまいました」
「まったくお前はアダルトビデオの見すぎなんだ。ヤクザ設定なんだからどんと構えてりゃよかったんだ」
「でもおかげでゆきのお下劣発言を堪能できましたぜ。聞いたでしょう? 女子アナみたいに澄ました顔した美人妻さんが『まんこ』だの『生チンポ』だの『肛門』だの連発ですよ」
「それが要らんと言っているんだ」
「私はWさんが嫌がる悪役を買って出てるんですからこのくらい役得です。Wさんの手前、あの場でチンポぶち込みたかったのを我慢したんですから褒めてくださいよ」
「どっちみちすぐヤれるんだからいいだろう」
「そうそう。いやあ、愉しみ愉しみ。しかしあの掲示板は強烈でしたね。あんなネタ掴んでたのに今まで隠してたんですか?」
「しらばっくれられたらおしまいだからな。Fの言質が取れたんで解禁したが」
「可哀相にあのお兄さん、ニセヤクザの私にブルブル震えてましたよ」
「ちゃんと私がフォローしてやったから大丈夫だ」
「やれやれ、また自分だけいい人面ですかい」
「ふん。それが一番いいやり方だからそうしているまでだ。お前にとっても俺がうまくやるのは大事なことだろう」
「わかってますって。これで彼も彼女もまたさらにWさんに逆らえなくなった。まったくあなたこそやり口がヤクザそのものだ」
紫煙がただよう店内で古びた壁時計の針が重たく時を刻む。グラスに注がれたウィスキーは鈍い光を放っている。
「あとはO夫妻の破局を待つだけですな」
「それも解決した。ゆきのやつ、旦那と離婚するってさ」
「へぇ」
「あの翌日すぐ俺に言ってきたよ。さすがの不倫妻さんもヤクザの情婦と人妻の二足のわらじは耐えかねたらしい」