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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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恥辱の会食 / 番外編:W氏の「港区女子」リスト 【イラストあり】-2

《じゃあ俺が初めて、○○のアナルに精子を出す》
《ぁあどうしよう、中に出されちゃう……!》
《俺の精子たっぷり中出しするから》
《うん、来て。○○の中にいっぱい出して!》
《○○!》
《○くん! ○くんの精子、○○のお尻の穴にいっぱい出してぇ!》
《あぁイク!》
《○くん! ○○もお尻の穴でイっちゃうどうしよう……ぁあああ!》
《う……! 出るっ、ぅう!》
《ぁあ! イくっ! イっちゃうイっくぅぅぅ……!》

 男――ゆきがFと呼んだ男――が腰をブルブル震わせる。Fはゆきの尻を掴み、念押しするように何度も腰を打ち付け、彼女の肛門の最奥で精液を絞り出した。

《気持ちいいの……○くんのあったかい精子が○○のお尻の穴に入ってくるの……》

 Fがペニスを引き抜くと、ぽっかりペニスの形に拡張され黒い穴を覗かせる女の肛門。真っ赤に充血したその穴を、Fは両手で左右からむぎゅりと挟み精液を閉じ込める。その状態で女の尻を掴んで揺らす。

《あぁ、なんか熱いのがどんどん身体の奥に入ってくる……お腹の中に染み込んでくるよぉ……》

「ほら、中に出されてるではないか」
 Vの顔がにやついている。
「……こ、これは…………その…………えと…………女性器ではなく、べ、別の場所でございます」
「どこだ?」
「………………………………」
「どこだと聞いている!」
「お………………お尻の…………穴でございます」
「アナルということか?」
「…………はい…………」
「ならはじめからそう言え! お前はさっきから言い方がまどろっこしいんだ。いいか、尻の穴はアナルか肛門かケツ穴、膣とペニスは……そうだな、動画の中と同じ言葉を使え。くっくく。わかったな?」
「はい…………」

  *

 はじめは和やかな雰囲気の中、始まった会食だった。

 ゆきはWのお供で宴席に出るときはいつもそうであるように、酌をとりつつ終始にこやかな表情で相槌を打ち丁寧にもてなした。
 彼女は自らの容姿が他の女性より優れていることに自覚的な女である。男性の前では笑みを忘れず愛想よく振る舞うだけで相手が喜ぶことも経験から知っていた。もちろん自分の価値は顔と愛嬌だけではない自負もあるし、若い頃は周囲の男性が「美人扱い」しかしてこないことに苛立ち反発する気持ちもあった。
 ただ不思議なもので地道にキャリアを積み上げ、周りの見る目が変わってきた今では、逆に利用できるものは利用していいじゃないかと思っている。夫や親しい友人などはそれを、強かさだとか、大人の女の余裕だとかいって褒めそやしたりからかってくるのだが、ゆき自身そのような自身の変化を好ましいものだと感じていた。

 この日も最初は、Vの冗談にころころと愛らしい笑顔を見せ、ときに機転の効いた返しや天然のボケで場を和ませていた。秘書となってから今までしてきたとおり、今日もWの接待をそつなくサポートできていることが嬉しかった。
 場の様相が一変したのは、Vがバッグからタブレットを取り出してからである。

「大切な話があるのだが」と前置きしつつ、彼はタブレットで怪しげな素人投稿サイトを開いてみせた。「このような場所でこんなものをお見せして申し訳ない」。恐縮して謝罪の言葉を口にするVを見て、ゆきは驚いた。
 さきほどまでの人の良さそうな顔は豹変し、醜く歪んでいた。目には意地悪な光を帯びている。

「この動画なんだがね。ズバリ聞くが、ここに映っている女性……これ、Oさん、あなたなんではないかと、ちょいと気になりまして」
 Vはサイトの「殿堂入りスレッド一覧」というコーナーから「【顔射OK】女子大生ゆき→OLゆき→人妻ゆきのスレッド」と銘打たれた項目を開き、その一番上の動画を再生しはじめた。
 訝しげに画面を見つめていたゆきの表情がその瞬間、凍りついた。

 それは紛れもなく、自分であった。
 恥ずかしいランジェリーを身に着けた自分が、Fとアナルセックスをしている映像。見慣れたFのペニスが、自らの肛門へ深々と突き刺さり、抜き挿しを繰り返している。汚らしい音をたて、汚らしい男女の性液が混ざり合う、汚らしい映像だった。自分の姿態がなまじ美しいだけに、行為のおぞましさが際立つ。切なく艶めかしい喘ぎ声をあげ、いやらしく下半身をくねらせながら、変態的な性行為に没頭しているゆき自身の姿。
 声も名前も音声処理で消されているが、本人なら間違うことはない。少し鼻にかかった甘え声も、男に媚びた仕草も、まぎれもなくベッドの上での自分のものである。

 思わず画面から目をそむけるゆき。そのあとのことはよく覚えていない。じっと下を向き、耳をふさぎたいのを我慢しながら自らの女の声を聞かされた。

 Wが慌てた様子で何やらしゃべっている。対するVは怒っているようだ。怖い。
 こんな社員のいるA社とは取り引きできないと声を荒げるVを、Wが必死で宥める。大変なことになった。そして男性二人の前で自らの痴態を大音量で再生されるという恥辱。今すぐ逃げ出したいほどの羞恥。そもそもなんなのだ、このサイトは。どうして私の動画が? 盗撮されていた? まさかこれもパパが? いやしかしこれはいつもFくんが撮影している映像なのでは? じゃあFくんが? でもどうしてそれをVさんが? どういうこと?

 混乱するゆきに、Wが声をかけた。
「Oさん、こ、これはOさんではないよね? 人違いだよね?」
 そうだ。人違いだ。いや、人違いではないが、ここは人違いで通すしかない。顔もわからぬ動画なのだ。声も全然違う。タイトルの「ゆき」という名前だってたまたまの一致で通る。
「はい。違います……! 私ではありません……!」
「Vさん、Oもこのように言っております。断じてこれは我が社の社員ではありません」
「そんな言い訳は通用せんよ」


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