美樹・恥辱調教-1
（…もう少し…）
窓から夕暮れの日差しが少女らしい部屋に広がっている。ベッドに腰掛け、薄いピンクのキャミソール姿で下腹部を押さえながらヒップをモジモジさせている。
「はぁ…あん…苦し、い…」
額にうっすら汗を滲ませ、眉間に皺を寄せている。
「あぁん、も、もうダメッ！」
慌ててベッドから立ち上がり、バタバタと部屋から駆け出していく。トイレのドアを開け、便器にまたがる。
ブバッ…ブビビビッ…ブジュブジュ…
ショーツを下ろし、便座に腰掛けるかどうかの内に破裂音が個室に響く。
「…はん…はぁぁ…んん……くぅ…はぁはぁ…」
トバクチにあった軟便を吐き出し、一息ついてミチミチと音がしそうな太めの硬い便を産み出す。長い排泄が終わり、便座の上で惚けている。
「…はぁ…スッキリしたぁ…辛いのよね、便秘って…」
呟きながら、アナルを拭き始める。ひとしきり拭き終わり、アナルと秘裂を撫でるように触れる。
「…はぁ…ん…あぁ…や…いい…くぅ…うぅん…」
声を押し殺しながら指戯にふける。
工藤美樹、私立の大学に通う21才。
アナルいじりを知ったのはつい最近である。クラスメイトにアナルは性感帯だと聞き、興味本位でいじり出したのが二週間ほど前だった。
元より便秘気味だった美樹は浣腸に頼り排泄する事が少なくなかった。
スタイルは悪くない。８５Ｃ、５６、８６と言うプロポーションだが、便秘がたたって、たまにポッコリ膨らむ下腹部にコンプレックスを持っていた。それならばと浣腸ダイエットに講じ、二日に一回は浣腸のお世話になっている。
もちろん、ＳＭやアナルプレイを知らなかった訳ではないが、友人から直接聞くまでは信じられなかったのと、未知の体験への恐怖から自分から進んでしようなどとは思わなかった。
でも今はアナルに指が入るまでにその淫美な感覚の虜になっていた。
「…くっ…はぁ…だめっ…い、イクッ…ハァァァァッ！………はぁ…はぁ…」
ガクリと身体から力が抜け、後ろに体重を預ける。
「はぁぁ、またやっちゃった………」
快感の余韻とも、後悔のものともつかない呟きを洩らし、指を拭き取ったペーパーを先程産み落とした茶色の固まりと共に流す。
トイレから廊下に出ると、居間に人の気配がする。
「あ、洋ちゃん、お帰り」「ただ今、姉さん」
工藤洋司、17才。高校２年生。
背も高く、精悍な体格だがマッチョと言う訳ではない。顔付きはまだあどけさが残るが、どこか大人びて見える。姉の美樹も、たまにドキリとさせられる事がある。
洋司はソファから無造作に足を投げ出しテレビに熱中している。
美樹は洋司の隣に腰を下ろし、洋司を覗き込む。洋司はチラリと美樹に視線を向け、またテレビに戻す。
「また、そんな格好でうろついて…」「いいじゃない、家の中なんだし…それに家族でしょ」
悪戯っぽく微笑む。その笑顔は美人と言うより少女の可愛さがある。
「僕だって男なんだぜ…いつ襲い掛かるか…」
語尾が少し小さくなる。
「あら？いいわよ、洋ちゃんだったら！昔はお風呂だって一緒に入ってたんだし」
さらにからかうように洋司の腕に胸を押し付けるように腕を絡める。
「言ったな！」「キャッ！」
美樹の方に向き直った瞬間に、絡められた腕のためにバランスを崩す。美樹の上に覆いかぶさるような体勢になる。
一瞬、お互い真顔になり、すぐに美樹がやさしく微笑み、素早く洋司の唇に美樹のそれを寄せる。触れるか触れないかの内にすぐに唇が離れる。洋司は何が起こったか解らなかったが、すぐに理解し、顔を真っ赤にする。
「…姉さん！」
慌てて美樹を振りほどき、後退りするようにソファに座りなおし顔を背ける。