《絵本》-3
バニラの香りが部屋中に広がっていた。
「けん!」
「…おめぇ何しにきたんだよ!」
賢は…誰か知らない濃い赤の口紅をした女と裸でベットの上に居た。いつものはにかんだ笑顔を捨てて、私に怒っていた。
「何って殺してくれるんでしょ?」
「でてけょ!気持ち悪いんだよ!!自分の顔見たことあんのかょ!」
…そこまで言わなくてもいいぢゃんか。賢は照れ屋何だ。あっ。あの女がわるいんだ。ぁの女の前じゃ素直になれないょね。
「ぐさっ…」
私は林檎をむいてあげようとおもって持ってきたナイフを、女に刺した。何度も?頭から胸を半分に切ってやった。あぁ…血の匂いがはなれない。きたない女の匂いだ。賢がひたすらその女の名前を呼んでいた。
「…お前もしねょ。俺にころされたかったんだろ!!?」
あっ。甘い匂いがする。ほら。私の血はあんな女何かと違うんだから!!
「ねぇけん?けんのすきなチョコ味にしたの。舐めてよ。この血を舐めてよ。」
賢が腰をぬかした。目が半端ぢゃなぃぐらぃ充血してぃた。私は賢と一緒になりたかったから、私が刺されたナイフを賢に刺した。賢の血は酸っぱくて苦かった。私と血を入れ換えればぃぃぢゃなぃ。私は自分の左薬指と賢の左薬指をきって白い糸で縫い付けた。
「けん。これでけんもチョコ味だょ?ずっと一緒。ずーっと一緒。」
白い糸は、私達の愛で赤くなったょ。
あぁ…
思い出したくなかった。私はまだ生きていた。もぅ賢がこの世にいないなら、私もこの世に未練はないわ。いますぐ死にたい。賢に逢いたい。けん、賢。笑って。
「…い…おぃ!時間だ、でろ。」
一歩。…一歩
…一歩 …一歩。
けん?素晴らしい夢をありがとう。私は「ココノジュウミン」じゃなかったのね。賢は私と一緒に居たら笑えないのでしょ?だから出来ればずっと貴方の絵本の中に溶け込んでいたかったわ。でももぅ時間なんだね。美味しいチョコケーキをありがとう。もぅ貴方に迷惑をかけないから、一回だけそのはにかんだ笑顔をみせてね。約束よ?
「午後2時29分。死刑終了」